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日記帳(2004.10)

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2004/10/20(水)

10月も終わろうと言うのに何も書いてないな。
今月はかなりデスって来ていて、設計レビューの為の出張出張また出張。

帰って来てとりあえず娘に顔を忘れられてはいないようで一安心なんだけど。
自分の時間を取り戻すべく平日さぼるぜー、とも行かない状況。
有休は娘の健診とか、自分の予防接種とかで費やすしな。
あれだ、平日さぼるって言っても仕事中にUSBのプロトコルの本を読むとかそんなんであまり仕事と離れてるわけでもない罠。

てか、常々ぐちってるけど下流工程をないがしろにする今の開発に所属していると自身が育つ環境が何一つないからね。

それはそれとして、新たにcgiを組む。
実はギルド (またRO絡みですわ) の人員が飽和気味になったので、サブのギルドを作ってローテーションしようかという案があったらしい。
俺は例によって会議でられんかったので知らないんだけど・・・それでそんなスクリプトを書いているうちに様々な人間関係の交錯によりギルドが崩壊してしまい無意味なものに。(´д`)

せっかくだから習作とし、さらに手を入れて2〜4グループに均等割りもしくは人数指定で割るような汎用スクリプトを仕上げましたぞ。
2〜4とか、人員キャップを16〜36に設定してるあたり、モロにギルド仕様なんだけどなぁ。
当面出番は無いと思われる。

で、今回はもうまともな仕様書も作らず気のままにコーディング。
前回ああは言ったものの、やはりグローバル変数を読み書きすると気分が悪くなるという病気に罹っているためこつこつと引数渡しをする。

どうしてもブラウザから貰う変数は鬼門となり、いろんなところで突然参照したくなるので、これは一手に管理するルーチンを設けて他はそいつに問い合わせるようにしてみた・・・が、言わばアクセスメソッドがpublicなんだから結局グローバル変数をそのままいじってんのと何も変わんないじゃんね。
虚しいなぁ。

前もさ、他人に見せるわけでも無し、保守するわけでもなし、というスクリプトなら規則も何もネーヨって話をしましたが、実際に仕様書書いて、コード書いて、コード中にコメント書いて、とまたそれぞれを正しく保つのって大変だよね。
(大概、コードだけ変更されて仕様書やコメントは古いままになる)
つまるところ解っている人同士での証明問題と同じで、コードそのものを見りゃぁ動きなんて解るんですよ。
てかプログラムは仕様書で設計した通りになんて動かない、コメントに書いた通りにも動かない、コーディングの通りに動くわけだからコードが正しけりゃいいわけよ。
で、仕様書、コメント、コード全てを整合とって作っていくなんて、つまりは通常の3倍の手間がかかるわけね。
遊びでやるもんじゃないね。HAHAHA。

ただし冒頭で断った通り、「他人が読まない」という条件があってこそ。
1ヶ月後の自分は他人だからね。。。
うおおお前の自作スクリプト意味わかんねぇ。


2004/10/2(土)

TVでタイタニックやってたよ。
「ふ〜ん」とか思いながらかなり観てもうた。

3時間超える長さながら、実際は前半の駆け落ち編と後半のパニック映画編でスッパリ分かれており、正直別の映画にしてもいいくらい前後の関係が何も無い。
で、俺はジャンルで言うならばどちらも興味ないのです。(´Д`)

じゃぁなんで観てたのよって言われてもなぁ。ついだらだらと。映像自体はそれなりに見ごたえがあるし、俺にとって主役はあれですよ、楽団のジジイども。
イイ(・∀・)!!

・・・って前も書いた気がするからもういいや。
それよりなにより、娘が寝返り体得しました。


2004/10/1(金)

なにやらNTTが電話の基本料金を下げるんだとか下げないんだとか。
今までプッシュ回線使用料として月額390円もぼったくっていたのをさすがにやめるんだとさ。

あたりまえだろ。

うちはパルス回線契約です。
交換が早いというメリットだけのために月390円も払えねーよ。
うちの職場はアナログ回線をメインに手掛けてきた端末メーカーなんだけど、みんな自宅はPB契約なんてしてないね。
今時の電話機ならPB信号を出せるから、電話を掛ける時はDPで出してつながったらPBに切り替えれば自動音声のガイダンスだって普通に使える。
着信時なんてもう全く関係無いわけで。
新しい料金体系ではプッシュ回線とダイヤルパルス回線がコースとして分かれ、級数によっては同じ額となるんだって。
当然だろ。
今までがボッタクだっただけじゃねーか。

ついでに加入料金の72000円の廃止を検討しているらしいがこれはインパクトでかいな。
俺は払った分を返してくれればOKなんだが、NTTとすれば無理の一言だろうしな。資産として数えてる会社が一番イタタタタでしょ。

以下雑学。dialをダイヤルとするかダイアルとするかはどうでもいいがNTTの用語としてダイヤルなので従う。

電話回線の配線ってのは物理的に2本しかない。
そして2本とは言っても、それをつないで環にすることで通話路を形成するため、事実上信号の通り道は1本しかない。
ではどうやって通話と別に回線交換のための信号を授受するか。

ダイヤルパルス(以下DP)を使用する場合、この通話路をつないだり切ったりすることによるON→OFF→ON→OFFのパルスを使う。DP回線で電話を掛ける時に「でででででで、ででで、でででででで・・・」と音が聞こえるが、あの速度で実際に交換機が番号を受けている。すなわちあれがDPである。
原始的と笑うなかれ。
従って人間が(20ppsの場合)1秒間に20回の間隔でフックボタンを連射できれば、人力で選択信号(この場合相手電話番号)を送出できる。
まぁ高橋名人でも無理だが。

一方でプッシュボタン(以下PB)回線の場合、通話路はつないだ状態で信号音を送る。
4種類の低めの音と、4種類の高めの音を組み合わせて16種類の音(二重の音)を出して1桁の数を知らせる。
これをDTMF(dual tone multiple function)信号と言う。読んで字の如しである。
少々特殊な音ではあるが、元々可聴帯域なので人間の耳にもピポパポと聞こえる。ピポパポと言うけれど低群高群の不協和音であって実際にはビボバボのような気がする。
単純な電話機であれば、受話器を上げて送話口から同様の音を送り込んでやればきちんとつながる。
もしかしたらDTMFを発声できる人もいるかもしれない。
実際に電話機と別に、送話口から選択信号を(音として)入れる「フォンダイアラー」という装置も存在する。

話は逸れるが、ISDNの場合、S点以降は4線であり何か信号が分かれていそうな気がするが、結局のところU点から先の網側は2線である。(配線は共通なんだから当たり前だ)
アナログであれば送受話を一つの環に重畳してしまえばいいが、デジタル信号同士は重畳できないのだから問題はより深刻だ。
ではどうするか。
日本のISDN方式のサービスの場合、時分割全二重という方式を用いる。
ピンポン方式と呼ぶ (すっげぇカッコ悪いと思うんだが) 通り、高速に送受話を切り替えることで全二重通話が可能に。

さらにデジタライズした信号は送受話それぞれの中でさらにチャネル分けして多重接続を可能としておりたとえばご家庭用のINS64回線でもBchを2本、制御用のDchを1本同時に使用できる。

いずれも時間方向に細かく、人間様にわからないくらい細かく区切ることで、一見して複数のチャネルが同時に全二重通話できている、ように見せかけている。
前者をTDD(time division duplex)後者をTDMA(time division multiple access)という。

※・・・この時分割による見かけ多重というのはデジタル駆動のコンピュータが人間様を騙眩かす常套手段である。
人間様の視覚は1/60秒より短い時間での変化には気が付かない。
一方で音は、再現しようとする周波数の倍のサンプリング周波数が必要となる。
後述するが、音声は4kHz以下にまず収まるため、これを伝達するためには8kHzでサンプリングすればよい。
量子化方向の話は今回はやめておくが、ISDNの場合はμ-lawの8bitサンプリングなので、8kHz(=1秒間に8000回)で8bitの値が必要、従って8k*8=64kbit per sec.
こういった理由によって主に音声を通すBチャネルの帯域は64kbpsとしている。

ところで、上記いずれもメタル回線上で実際に使用されている方式だが、このいわゆる電話線の幅はいかほどだろうか。
物理的な線径ではなく、送信可能な帯域のことを考えよう。

電話回線、とは、そもそも音声の伝達を主眼としており、その伝送品質は音声帯域(通常4kHz以下である)について規定されている。
逆に電話機側からの送出電力も4kから上は厳しくなっている。

モデムといえども音声帯域で通信しているわけで、2.4kとか、回線の品質がよければ3k周辺を使う。
単純な変調であれば1Hzで1bitしか送れないわけで、3.2kボーでも3.2kbpsしか送れないことになる。
実際にそんな低速ではない理由はまず、変調方式の工夫により一度に複数の値を送る。3.2kボー(1秒間に3200回の変調)×9bit変調(1回の変調で9bit値を送る)により28.8kbpsを実現している。
次の工夫はデータ圧縮で、これ以上は単純計算ではなくなる。

ま、要するに、メタル回線は4kHzより上の信号を流すことなど考えて作られていないし、流しちゃいかんのである。
ただ条件がよければ通るわけで、その場合はぽっかりと開いた空間を無駄に放置する手は無い、という発想がxDSLの根本的な考え方。
関越トンネルを乗用車で通っても、頭上の空間は空いてるでしょ。天井を走れる車があれば交通量倍に増やせるのにね。というそういう発想ですわ。
「三国峠で迂回」などといわないように。事故るからね。

要は「使っていない部分をうまく廃物利用しよう」というのがDSLなので、それが環境によってうまく動かないとか、遠い家は不利益を被っているから金を返せだとか、電話かかってきたら切れるのは回線業者の不始末だとか、お前ら勘違いもいい加減にしろよウルァ。
NTTなんか大嫌いだがそれは矛先が全然違うぞ。

うちも自宅はADSLだし、NTTのISDN→光なんていうむちゃなロードマップは笑ってしまうし、だいたい光高すぎだしADSL万歳!なんだけどこれがまた仕事となると「ADSLなんて今すぐ消えてくれ」と思う。

ADSLはアナログ回線にいわば寄生するようなもので、回線契約を無視して、課金状態も無視してタップして勝手につないでしまう。
前述の通り、アナログ回線専用の端末は元々そんなものが電話回線に接続されていることなど考えて作っていないため、時として互いに不具合を誘発する。
(特に問題が多いのがYahooBBのト○オモデム)
いくら単体では規格に適合するように設計しててもだ。

一方で、4kHz以上は使わないといいつつ、どうせ誰も使っていないので多少は影響が出ても放って置かれている設備も存在し、今度はADSL側に悪影響を及ぼす。
特定の保安器のせいで電話がかかってくるとADSL切れるうち、あるよね。
南無南無(-人-)

ADSLは「がんばったらこんな速度でちゃいました!」程度に考えておくのが吉かと。