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日記帳(2007.03)

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2007/03/29(木)

森小説インプレッション2

「封印再度」

以降、また反転。

反則技のトリプルなのでミステリのフォーマットを満たしていません。
はっきりいって文法エラーのレベルです。
一言で言えばアンフェア。

子供による偽証
死んでいることを 「いないよ」 と表現することは別に問題ないし、それを聞いた大人が誤解しただけだという点は認めても良いのですが、それ以前に自分の祖父が死んでいることを認識しているのにこの反応は不自然すぎます。

怪我人による偽証
事故の直前までが地の文で描写され、その後の一定区間が語られません。
ウソを言っているわけではない、語らないだけなのですが、この空白の時間の前後がつながっているという前提で推理が進むためおかしなことになります。
ほぼ全ての地の文が誰かの主観視点で描かれる森作品ゆえに、記憶の空白区間は描かれなくても不自然ではありませんが、ストーリー上最重要な現象の記憶だけを失っている点が嵐の山荘以上にご都合主義に思えます。

易融金属という存在
これはちょっと微妙で、確かに存在するし知ってる人は普通に知ってるでしょうが、ストーリーの根幹を成すキーパーツに使ってしまうのは変化球どころかビーンボールだと思うなぁ。
本物の鍵はバイメタルだったわけですがこの説明もなし。
一般人に本当に解るんでしょうか?

にもかかわらず「銀でできている」という証言
これもミスリードの妙と言えば言える話で、別に作者が銀であると断定しているわけではなく銀でできていると思っている人のセリフに過ぎないのです。
が、序盤も序盤、この作品最大の謎の最初の紹介でこのようなセリフが出てくることで形状記憶合金を含め、素材の工夫方向はだめだと強烈に印象付けられています。

土蔵なのに高気密という最重要な鍵が終盤に突然出てくる件
これはだめだろ・・・気圧によるマジックはOKなんですが、古の土蔵でそれは無理でしょ。
最後の最後で実は最近ハイテク改装していて高気密なのだ、とか言われても。

本作はエイプリルフールのエピソードを楽しむための作品と思われます。
あとタイトルは秀逸ですた。


2007/03/28(水)

森小説インプレッショ〜〜ン!!

かなりのネタばらしを含むので未読の方はスルーしてください。
一応反転しておきますんで。

「すべてがFになる」

舞台設定から登場人物から何から全てが作り物臭い完全な「本格」の体裁。
孤島だし、主人公もヒロインも天才、さらに敵は超天才だし。
登場するアイテムは理系風に塗り固められていますがこう、なんていうかそういう意味で本格。
唯一の違いは前述の通り動機という概念が極めて希薄なことです。

色々なところに伏線がちりばめられていて、読みながらなんだこれ無駄な要素だなと読み流していた部分も重要なキーになったりする。
特に国枝女史の件が秀逸。

こういったしらみつぶしに読んでいかないと解決に至らない構成は文系が嫌うみたいですね。収まりが悪いなどと言われてました。俺は全く反対だがな。

ちなみに「すべてがFになる」というタイトルは何もヒントになっていないし、そもそも犯人のメッセージとしては弱い気がします。
全編がプログラミング言語と独自OSの話題で溢れているので、こっち系の人であればすぐに特定変数のオーバーフローの話だろうなと想像がつきますが (結果的にそれは少々はずれていますが) 普通は16進数の説明を、それもヘキサ表示でされてもわかんないんじゃね?

ついでに言うと俺がこのような仕込みをするならダウンカウントします。
C系の言語であればゼロか否かの判定が言語自体の機能であるんだからこの変数は0xFFFFで初期化して0でトリガにすべきでしょ。
初期値も終了値も別定義して可変にして一致判定するんだからアップカウントでもおかしくないでしょ、という意見もあるでしょうが、そのように意見が別れる事自体がつまり決め手にならないことの証明なのです。
だからタイトルの説得力としてはいまいちですなぁ。。。

そして、エリート集団がしょぼすぎ。
着呼できるのに発呼できない、受信できるのにメール送信できない、という断絶状態を調査してるのに、その発呼ルーチンに謎のIF文がありそれが問題のカウンタ変数を参照してることを発見してるのに、スルーしておいて「おかしいところは全く無い」っておかしいのはお前の頭。
後から「そういえば意味のわからない条件文が有ったわ」とかって、このあほすけ!
こいつが有能なら、というか普通なら犯人は島から出られなかったのに。

あと映像を1分飛ばしたトリック。
これは結構秀逸でした。
今でも普通のPCも組み込み機器も時刻構成には非常に弱いんで、これは現実に通用する手法です。
どこぞの書評で上書きは必ずダイアログが出るから無理なはずなどと的外れな指摘をされていましたがそんなものなんぼでも無効化 (上書きを強制) できます。
しかし、1分間隔の静止画ならともかくこれは動画、つまり時間軸が連続しているという設定です。
犯人が予定通り飛ばしたところでは偶然映っている人物が気絶していて動きが無いためばれませんでしたが、それは単なる偶然。
動きのあるシーンだったらバレバレです。これはいただけません。

最後に、所長殺害の過程があまりに杜撰。
これは無理でしょ。
あと関係ないけど我孫子氏の推薦文がすげー恥ずかしい。これはもうかなりの「やっちゃった」系。
心ある読者の方はスルーの用意を!


2007/03/26(月)

最近、森博嗣氏の小説をいくつか読んでいます。

これは嫁さんの推薦です。
例によって食わず嫌いなもので、最初はつまみ食いだったのですがそこでちょっと食あたりを起こし、実は敬遠していました。
後でまとめて述べますがこの人の作品に共通する難点として、登場人物の名前がかなりファンタジーというか腐女子系。 そんな奴いねえwwwっつか、読めねwwww
で放棄しました。

ただ犀川センセが主人公のシリーズは性格的に合ったのでまともに最初から読んでみようかと。(Vシリーズの方はもうだめぽ)

ところでシリーズ物の場合、シーケンシャルに読んでいかないとまずい場合がありますよね?
程度もありますし。
ドラえもんを何巻から読もうが別段影響しない(最初は最初に読むべきだが)けど京極夏彦なんて本文中で前作のネタバレとか普通だから前から読まないと台無し。

森作品については嫁さんから「個々の事件のつながりは無いが主役級の登場人物間の人間関係が変わっていくので前から読むことを強く推奨」と言われました。

う〜ん俺、小説に恋愛要素を求めないので結果的にはあまり順序も重要ではなかったかな。と今は思うけど人によりけりですね。

結局途中で一作飛ばしています。
これは単に図書館に無かった(貸出中だった)から。

創作の主人公は「作者が自分と全然違う憧れの理想像を描く」場合と、「自分の主義主張を代弁させるアバター」として設計する場合とがありますが、森作品の場合は後者だと思います。
これは犀川センセもVも同じ。
したがって犀川の独白部分は地の文として読むことになります。


この犀川センセというのが徹底的な理系人間で、TVなど無駄、新聞も無駄、他人どころか他の生物に興味なし、移動など無益という典型的なヒッキー。
そして歯に衣着せぬ物言い。
特に初期の作品には他にも理系タイプが山ほど登場し、人物が描けていないなどと批判を浴びたりもしているようです。

つかむしろ逆なんすけどね。
俺は理系の世界に生きてるんで、こういうタイプの方が普通。

「たいへんだよね〜」「むかつくよね〜」でダラダラ会話をつないだりしないで、ではどうすべきか、解決のステップを検討する。
理系はそれが普通ですが?
まぁ小説自体が文系のテリトリーなので異端審問にかけられるのはしょうがないすけどね。

そんなわけで犀川に、そしておそらく作者に感情移入できるため俺は結構気持ちよく読めます。

出てくるアイテムがIT系という点を除けば構成自体は割と古典的ないわゆる「本格」です。

この辺りのリアリティの無さがまさに本格。
冒頭に登場人物リストも出てきますし、館の見取り図もあります。
いいっすね(笑)

そのくせ動機の追求がほとんど無い。

森作品について、俺が感じる難点は以下の通りです。
1.登場人物の名前にリアリティが無い
前述の通りです。現代日本を舞台にしてるのになにこのファンタジーww
801同人作品に出てきそうな名前ばっかりで、フリガナが無いと読めないのに加えて生理的に受け付けない。まぁ慣れたと言えば慣れました。

2.動機軽視
一般に、Who(誰が)How(どうやって)がターゲットになりますが、Why(なぜ)という部分の扱いが問題です。
森作品でもWhy?を問う部分はあるのですが、その 「なぜ」 は 「この小細工は何のために」 というwhyであって、なぜ殺したかったかという根本的な動機は問題視されません。
この傾向はVシリーズでは更に顕著になっていて、目的は殺害ではなく排除であって人が死ぬことは結果に過ぎないというのが根底に流れる理論になります。
俺には理解できません。戦争のような国家間の衝突であれば確かに目的は排斥であって殺人は結果、あるいは手段にすぎません。
しかし個人が個人を手にかける視点では全く違います。
人が人を殺すのに物理的なエネルギーは確かにほとんど要らない、けど精神的にはものすごいエネルギーが必要だと信じています。
ので、「きっかけさえあれば誰でもやる」、とか、「この人はそうなんだよ」、とかでお終いにされるのでちょっと寂しいです。
「冷たい密室と博士たち」では月並みな愛憎が描かれましたが最後の最後で「実は」方式でまとめて語られるので単に後からオフィシャル設定資料集(別売り)を読んでる感じ。
犯人たちの心の葛藤などは全く思い描けません。
まあこの辺りも「人物が描けていない」という批判の要因になってるんでしょうなあ。作者に言わせれば描けていないんじゃなくてそんなものは必要ない、んでしょうけど。
不可能な人を消去法で消して行って、実行可能な人物が複数残った場合はやっぱり動機が重要だと思うんですけどねぇ。外から見る場合は特に。

3.反則行為
「〜では当たり前」とか、「〜というものがある」とか、はっきりいってその分野の専門家じゃないと知らないような知識を前提としたトリックとその解明が続くので謎解きパズルとしてはかなりアンフェアな部類のものが多いと思います。
島田荘司の「舞踏病」、我孫子武丸の「メビウスの殺人」のような理不尽さが常にあります。
普通に文系の人が読んだらもっと理不尽に感じるんじゃないですかね。
ただこれはまあ、程度の問題ではあります。
普通の純文系の作品だって青酸カリは毒であるという前提で書かれてますからね。知らない方が悪いと言うスタンスであれば別におk。

4.喫煙賛美
別に少年少女向けってわけじゃないんでワンピースのサンジよりはマシですが、あまりに喫煙シーンが多い。かつ美化されているのが非常に気になります。
飲酒運転の容認もそう。これどこの田舎?って感じがする。

と、難点の列挙で終わってしまうとまるで俺、大嫌いみたいですがそんなことはなくて今もシリーズを下りながら読んでいます。


2007/03/24(土)

時々文中に自分は電気屋と述べることがあるが、実際のところ今はハード屋ではない。
とはいえ、新入社員として配属されて数年はハード屋だったし、この会社自体が機器メーカー、いわゆるトランジスタやらICやらを並べたプリント基板をあれこれいじくって、通信機だの監視装置だのを作って売っているんである。

一般に電気屋というと、家電製品を並べて売っている小売店を想像するだろうか。
あるいはそんなのは「電器」屋であって電気を売るのは電力会社だろ、と細かいことを仰るかもしれない。

俺にしてみればそんなことはどうでもよい。
というより俺自身がぴったりあう表現を思いつかず、電気屋と言ってるだけなのだ。
会社というからには役割分担があり、我々技術屋の中でも回路図を引くのが電気屋、ソフトを書くのがソフト屋、箱を作るのが構造屋、実際に量産する際に生産の設備を用意するのが生産技術のお仕事になる。

もちろん電気屋と言ってもデジタル屋とアナログ屋では言葉が通じない(※)こともしばしばあるし、ソフト屋と言っても組み込み用のファーム屋といわゆるPC上で動作するアプリ屋とではポリシーが正反対だったりする。

※・・・同じ言葉を違う意味で使うので一見通じているように見えて実は別々の結論を出しているという点に根本的な問題がある。

またこれらの分担は概念的なもので、組織形態によって水際のラインはかなり異なる。
スイッチやコネクタといったハードにも構造にも関わる部品をどちらが選定するかは組織による。
技術試作のボードをまず作り上げて、火を入れる作業をファーム屋が担当することもあるし、スタートアップルーチンが動作して全I/Oの正常動作を確認するまでが回路屋の責任とされることもある。

体系の異なる組織と仕事をすると分界点を巡って「常識で考えろ」「普通はこうだろ」という平行線の水掛け論を展開することになる。
権限を握っている古参ほど自分の知っているやり方が世界で唯一の標準方式だと本気で信じているからで、なおかつ問題が起こるまではそうでないことを認識する機会が与えられないからだ。

新参が事前に「ちゃんと確認しましょうよ」などと言い出そうものなら嘲笑と共に「常識で考えれば解るだろ」などと言われて終わり。
それも最終的にスタンスの違う両陣営からである。

工数の逼迫する現場において事前の確認が為されない場合、各担当は、個々に優秀であればあるほど工数のミニマム化を行う。
かくして担当同士の国境の間に大海原のごとき空白のスポットが生まれ互いに「え!?やってないの!?」と言い出す。

残された前人未到の海域を制服するのは誰か。
単純な理屈で、力関係の弱い方が泣きながら徹夜で仕上げるのである。



「無知の知」とは、知らないという事実を認識しているという意味だ。
紀元前にしてすでにソクラテスが論じているにも関わらず、論理的にこういう追求の仕方をする手段が、組織に無い。
この逆を意味するのは「知っている」ではなく「知ってるつもり」、つまり「誤解」である。

誤解は恐ろしい。
自分はもうそれを知っている、と信じているわけだから訂正を求めもしないしそれ以上の探求を必要としない。
俺が新人の頃、部門内の勉強会でISDNについて勉強させられた。
多少脱線すると、この勉強会が少なくともデジタル系の通信の基礎・・・とかっこよく言えるほど理解はできなかったけれど取っ掛かりになった。

新人なので暗中模索、とにかく関連すると思われる書籍を集めて予習しなければ話にならない。
まず言葉がわからないのだから何を調べてよいかすらわからない。
本来のゼロスタートはそういうものだ。

ここである専門用語の定義について、俺はとんでもない勘違いをした。
自身は解ったつもりになったわけだから、これについて調べることはしない。
他にもっと調べなきゃいかんことがあるわけだし。

で、当の勉強会の席で間違いを指摘され、加えて「解らないのならなぜ聞かないの」と言われたのだ。
論理的にそれが無理なのは明確だ。
結果的に間違っているにせよ、知っているつもりになった以上は聞く必要など無いからだ。
それが誤解。

もっと解りやすいのを思い出したぞ。
原作版の鉄人28号の腐乱拳博士(※)のセリフでこんなのがあった。
 「バッカスはおろかアカエイまで・・・」
ここで幼き日の俺はおかんに聞いた
 「おろかって何やの」
おかん答えていわく
 「ばか」

一つ賢くなった俺は頭の中で読み替えた
 「バッカスはバカ、アカエイまで・・・」
両者共に博士の作った優秀なロボで、これらを鉄人に破壊されたことを恨んでのセリフだったのだがあっさりと両者アホウ扱いされてしまった。

肝要なのは、ここでは誰も嘘をついていないという点だ。
プロトコル上の誤りもない。全くの正常系処理なのだ。
まあ前後の文脈を併せて聞かなかった点において俺に非があるが、これが純然たる誤解である。

「一を聞いて十を知る」などという言葉が如何に傲慢で危険な事か。
これは論語のフレーズだが、自身の知識データベースの検索に関すること、つまり知識の高速検索とそのためのインデクシングのことと解釈すればまさしく金言だが、未知の事象対してこんなことを言う奴は単なる井の中の蛙である。

※・・・ふらんけんはかせ、と読みます。
原作版というのは漫画のことね。実写とかアニメとかほら、鉄人28号FXとか、そういうのじゃないってことです。
子供の頃鉄人っておまえ何歳?って言われそうですが親の教育でうちはTVが無く、漫画といえば鉄人と巨人の星でした。
田舎なのに車もなくてチャリでした。
金が無いわけじゃなかったのになぁ。
お菓子とか、マジなかったもんな。反動で一人暮らししたとたんにカップ麺食いすぎて病院送りになったりしたけどwww

あれ!?
おかしいぞ?

当初、今日の日記は電機メーカー勤務なのに自宅にハンダゴテがあると変人扱いされるのはおかしくね?という話をする予定だったのだが、3行目あたりからそりゃもうスラスラと筆が滑ってとんでもない方向に逸れてしまった。
オシロとか高価な計測器持ってたらマニアかもしれんけど、せいぜい数千円だぜ。テスターとコテくらい無かったら簡単な修理もできないじゃんね。
メーカー勤務じゃなくても普通の家庭にあってしかるべきだと思うんだけど。

でね、そこから展開する話は、「仕事とは8時間いやな事を我慢してお金もらうためのもので、趣味とは180度方向が違うものだ」 という人と、ベクトルが完全に一致していて公私混同しまくりという人と二種類いて、どちらが生産性が高いかという方向だったんすよね。

まあ、もういいか。。。。


2007/03/23(金)

槙原が松本御大を訴えたみたいですな。
どっちでもいいけど、「おふくろさん」とも通じるものがありますなあ。
けど正直、作詞ってそんなに偉いん?よく知らんけど。

俺個人は詞がボロクソに酷くて中身が無くてもBGMとしては聴きます。
メロディ重視。
洋楽なんてほとんど歌詞聞き取れんし(笑
イエモンとか俺が好きな歌も歌詞だけを読むと単にかっこいい(又はえろい)単語を並べ立ててるだけで心に響きはしないし。
歌い方が気に入らない場合は別ですけど、結局メロディが良けりゃ俺は聴きます。X-Japan(※)はOK。
逆に歌詞がいくら良くてもメロディがダメだったら聴く気にならないですな〜。
だから不思議でしょうがないすよ。

※・・・もうひとつ、少なくとも音楽に関して偶像崇拝的な概念を持っていないので、人間的に気に入らない人が歌っていようが演奏していようが、曲が気に入れば聞きます。
好きな曲だけど誰が歌ってるか知らん作品も多々あり。
だから好きなアーティスト(という表現にも抵抗があるが)という場合、単に気に入った率が高いだけであってその個々人の人格など知りはしないし興味も無い。
「おっかけ」「ファン」という発想が理解できないの。
この点、元某バンドのおっかけやってた嫁さんと隔絶が。


あとさ、ドラゴンアッシュとか一時期言われたけど、サビのメロディが丸々パクリでもインスパイヤならOKなのに歌詞はダメなん?
(あれは親が金もってりゃOkという結論だったっけ?)

歌詞だって自然言語である以上いずれ重なるでしょ。
今回の件に限ってもたかだか数十文字じゃんね。
逆なですること言いたか無いけどチンパンジーがランダムにタイプライターを打ったら何年でハムレットが出来上がるか、少なくともそれより楽じゃね?

いやコンテンツ屋が虚業だと言ってるわけじゃないすよ。
まずそれが初出であること、つまり全世界に既存の全てのコンテンツに全く存在しない表現であることを証明できんのかよって点と、もう一つは誰でも容易に思いつく組み合わせじゃないのって点。

これらを明らかにしないで「有名な俺様のフレーズを真似しやがって」といきがってる。これまさに知的財産権の負の側面「老害」じゃないですかね。
だいたいね、誰でも知ってるはず、とか、お前何様wwww
周りがヨイショばっかで勘違いしちゃったんでしょうなぁ。

マッキーの方をジャンキーだとかモーホーだとか叩いてる人が多いようですが、本件にぜんぜん関係ないし。


2007/03/20(火)

日記スクリプトをほんのちょっと改造して、「日付指定」かつ「指定日から」の場合は末尾に「>NEXT」というアンカーをつけました。
同じ条件でこの続きを見たい、という場合に使います。
結局あれですなあ、要求仕様も設計も実装もテストも全部自分。
ああプライベーターって楽!

そういやホリエモン、実刑ですってなぁ(´・ω・`)
やつのやったことは許しちゃいかんけど、日興コーディアルも同じ穴に落ちるべきだよなぁ。。。

カカオ88%とかいう謎の物体を買ってしまった。
これをたったひとかけ、ぐっ、うぁっ、・・・・あうあうあう。

ずっと胸が詰まった感じが取れません(つДT)


2007/03/19(月)

「大分の高校で銅像にいたずら」だそうで。
内容は全身を金色にペイントし、かつ肩にの字。

ワロスwww
ニュース動画とか探していただけるとわかりますが、丁寧に全身くまなく塗られています。

おそらくニュース製作に携わる人たちの中でも半数近くはすぐにクワトロ大尉のアレだと解ったはずなんですが、謎のいたずらとか不可解なとか言わなきゃならん。
その状況が激しく笑える。

みんなの頭上にもやもやとふきだしが見える気がする。

o0○(百式だよな)
                  oо○(ふつうに百式じゃね?)
         o0○(あたりまえ)
    o0○(これなんて百式?)

                                o0○(そんな銅像、修正してやる)

悪い、不謹慎だとわかっちゃいるけど、このセンスには堪え切れんwww
額に肉とか書かれてもいまさら感が漂うけどこれは新しい。

調子に乗って赤ペイントでツノつけたりする模倣犯が出そうなので先に言っとくけど、後からやっても全然おもろくないからね。
やめとけ。


2007/03/18(日)

大安。
今日の良き日に、従兄弟が結婚。
我が家は総出でカメラクルーです。

ビデオカメラをね、目の高さでホールド、これなんて拷問?(笑)

左手は添えるだけ。

食べきれないほどのおいしい料理、もえぞうにはお子様用のスペシャル料理&デザート(゜∀゜)!
披露宴も華やかに楽しかったよ。

まあ〜もえぞうはしょうがないね〜。大人ばっかりだから人見知りの激しいもえぞうはくねくねするばかり。
黙々といっぱい食べて、また太ったかしらorz


2007/03/16(金)

須田氏の公演によると、とあるプロデューサが2chで叩かれたことがショックで3ヶ月ひきこもっちゃったんだって。

免疫なさすぎっていうか、むしろそっちが真人間か。

ある程度慣れれば中身の無い批判、具体的な項目を挙げずに 「●●はクソゲー」 というだけのレスはノイズとして無視して良いと気づくんだけどな。

逆に言うと、雑誌のレビューとか既成のメディアでの紹介って良い事しか書いてないじゃん?
てのは、映画を代表として、内容を見る前に金を払うぼったくシステムが罷り通ってる世の中だから美辞麗句並べて売っちゃえば勝ちなんよね。
だから当然、ユーザが目にするのは雑誌のレビューという名前のただの広告に過ぎず、リスクを負うのはユーザー自身。
そしてユーザは中身見てダメだこりゃって泣いて、叩き売って次に賭けるんだけどその叩き売ることにすら文句をつける勘違いな製作サイドがバッシングに慣れてないのは当たり前といえば当たり前なんだよね。

ああいう場では肯定的な意見ほど具体的で数は少なく、否定的な意見はとにかく粗製乱造される。
タダでさえ良いゲームに出会った感動よりも、クソゲーを掴まされた怒りの方がエネルギーが大きいというある意味絶対的な物理法則があるのに加え、とかく 「●●はだめ」 と言い切った方がなんとなく俺カッコイイ感じがするため知らなくてもとりあえず叩いとけみたいな勢力は絶対いる。
これも中二病の一種かもしれん。

と、痛いニュースで斜め読みしたところでAmazonが貼ったリンクが 「ファンタシースターユニバース」 激ワロスwww

サーバのキャパの倍以上出荷していきなり過負荷オンラインという能無しマーケティングといい、正式にサービス始まったとたんにロールバックする6年のノウハウといい、たった2ヶ月で過疎った現実が全てを物語ってたな。
プレステ2じゃどうがんばってもまともなプレイができない実装であるにも関わらずパッケージ販売の時点でPC用とPS2用が完璧に分かれているためPCに移行するにしても、俺がそうだったようにまた7000円払わなくてはならない。
穿った見方をすれば最初から半年持たないことを認識した上でのスタートダッシュで回収逃げ切り戦略が成功したのだとも思えてしまう。
俺は結構がんばった方だと思うが。PSOの幻影に惑わされた。

PSUの内容については過去大量に吐き尽くしているのでもういいやと。やめときます。

失敗から学ぶことは多いと言いますね。
確かに成功からは学びにくい。
綱渡りだったのか磐石だったのかは本人にすらわからないことがありますし、成功をアピールするためには往々にして全て俺のおかげと主張しなくてはならないから、単に時代がそうさせたのだという外的要因を無視してしまうんですね。

PSOがあれだけ盛り上がったのは確かに秀逸な造りだったことは、ある。確かにある。
けど内容が如何に洋ゲーのコピーでも、見かけだけ日本人好みに張り替えられただけでも、プレイヤーが他を知らなければ、そもそも他が存在しなければ比較されないんですからね。
だから 「比較されて選ばれた」 わけではないんすよ。

ROがあれだけ盛り上がったのは確かに秀逸な面もあった、一部あった。
けどそれ以上に要求スペックの低さとドット絵の魅力でオンゲーどころかネット自体に不慣れな初心者を大量に呼び込んだ点。
RPGの何たるかも心得ない者にアバターつきのチャットツールとして捉えられたことがほぼ全てなんすよね。
だから 「比較されて選ばれた」 わけではないんすよ。

それをゲームの魅力と自惚れてしまうと、次は無い。


2007/03/13(火)

「日興コーディアルの上場維持決定」どん!

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!意味わかんねえ!
ホリエモンの数十倍の規模で、しかも粉飾どころか詐欺ってんだぞ!?
これを救済って、これがまさに美しい国の真価なのか?
最高すぎるクソども。

ホリエモンはいったいなんだったんだこの社会は。
俺は株とかやってないけど、やってる人はどう思うんだろうこれ。正々堂々と取引してんのがばからしくない?
ホリエモン潰しは不正に対する見せしめではなくて単にナマイキな新興勢力に対する見せしめだったわけだ。
ホリエモンも最初からちゃんと政治献金して天下り官僚の受け皿になっときゃ潰されなかったってことさ。

これじゃ成り上がるには裏に手を出すしかないって言ってるも同じじゃんね。
あほくさ。
本当に今日は、まじめに世のため人のためとか標準ヘッダに定義されてる大義名分がバカらしくなった。

俺子供に正義をなんて教えりゃいいんだろ。

 答え:ソフトバンクの社長


俺の小さい頃は 「悪の栄えたためしは無い」 って教わってたんだがな。

まー金額で比較することに大した意味は無くて、実際にまっかっかだったのを同額以上に黒々と見せていたホリエモンより利益を少々水増しした形の日興のがまだマシってのはその通りっちゃぁその通りなんだが、もう東証の決定なんかどうでもいいから特捜部ががんばってくれ。


2007/03/09(金)

時間という絶対的な一軸に沿う限り、全ては択一にならざるを得ない。
多重化しているつもりでも細かく見れば1つのスライスで実行していることは1つ。
実生活ともなれば時分割すらできないことも当たり前にある。

だから、「やらずに後悔するよりやって後悔するほうが良い」 などという比較自体がすでにズレていて、やらないという選択をすることも立派に前向きなのだ。
少なくとも考えもなしに流れていくよりは。

今日は会社を休んで税務署へ。
このふぁっきんなお役所は人の給料から天引きしすぎたから返しますという作業なのに俺様に平日に来いとか、書類を全部用意しろだとかさらには契約書のコピーが足りませんやりなおしとか言うんです。
何様だお前は。

ホントに現行の税制は、取れるところからがっぽり取るぜうへへというサラリーマンにコバンザメな制度で腹が立つ。
が、まぁいい機会だし、午後は保育園の保護者会もあるしーで休んでしまいました。

稲城なのに管轄の税務署は日野市にあり、この時期だから案内くらい出てるべ、と気楽に辿り着いた駅には確かに 「税務署→」 の張り紙が。
しかし張り紙は駅の出口までしか誘導しておらず、誘導された先はいきなり十字路でエンド!
おいこれをどっちだよ!www

いきなり外して何も無い橋に出て途方にくれました(´・ω・`)


申告自体は用意してあったので恙無く、そんかし結構な距離を歩いたので花粉がうわああああ。


立川で飯を食おうと物色するも、目移りしまくり。
ラーメンスクエアとかいうのが南口に出来ていたんですが、8店の内2店は今月でサヨウナラと書いてある。テラサミシス。
てか、こういう同じ店を集めた場所って話題性でよっぽど集客できなければ単に食い潰し合いじゃんね。

あーあれも食いたい、これも食いたい、日頃子供と一緒だと食えないあれやこれや暴飲暴食したい〜〜〜!のだが、一種類食ったらもうアウトなんよね。
食いだめできりゃぁいいのになぁ。


2007/03/07(水)

確定申告に行かねば。
それにしても面倒だな。
マンション全体を対象にやってくれた説明会は無視したから自分で計算せにゃならんです。
てか、説明会はありがたいけど平日って、無理だから。

どうせ税務署へ行くために平日潰すんですけどね。

マンション買う前はあれだけ検討を重ねて計算スクリプトまで構築したのに今ではローンの金利すら忘れている始末。
長期の記憶が余りにもしょぼいんですね俺は。

たまに以前住んでいたあたりを通ることがあるんですが、再開発でものすごい変わり様。
たった一年だというのに。
グランドステージ稲城(※)の解体作業も始まったようで、白いパネルで覆われていました。
なんつーか、マスクマジシャンがパッと消してくれんじゃね?って感じ。
建て直しだから消すだけじゃいかんのだけど。

※お忘れかもしれませんが、姉歯元一級建築士とヒューザー小島、イーホームズ藤田という超有名ブランドのコラボモデル。04年式。


2007/03/06(火)

いまやPCオタクの引き篭もりというのもすでに高齢化していて、さらに低年齢層はアンチPCという新しい習性をもつらしい。
彼らは結局ネット依存症には違いないのだが、そのインタフェースはPCではなくケータイなのだと。

自分の経験からPC→ケータイという順序で接するのが当たり前と思ってるやつはすでに昭和であり平成的にはまずケータイありき。
つかケータイが全て。みたいな。

ここで昭和対平成で使いにくいぞ論争が始まるのだが、往々にしてこれも宗教論争に陥る。
なんといっても論点がユーザインタフェースの優劣なので、互いに 「慣れないもの=使いにくい」 という単純な図式を崇高なイデオロギー対立に摩り替えていつまでも議論が続くのが魅力。

そして平行線の行き着く先は例によって 「だからゆとり世代は」 「これだから回顧厨は」 という低レベルな罵倒。

改めて俺はPC派です。
PCっつか、ケータイで文字入力するよりはPCでキーボード使った方が10倍くらい速いのでしょうがないと思う。
ただね、PCの極普通のキーボードが高速打鍵にチューニングされているかというとそんなことないんですな。
昔も話題にしましたが、なぜかキーボードの配列を席捲しちゃってるQWERTY配列ってのは、タイプライター並びとも称されるように元々タイプライターで使われていた配列で、速く打つとアームが絡んじゃうから速く打てないように配置してんだと。

まぁ都市伝説かもしれんけど、どうでもいいJとかFとかがホームポジションな辺りに説得力を感じます。

そしてPC派のもう一つの論拠、汎用性ってのも今や逆転してんじゃね?
OSごときがハイスペックなHWを要求するなんていう本末転倒なごり押しをわざとしなきゃいけないほど用途の見出せないPCに比べれば、普通に通話できて音楽聴けてTV見れてメールできて、ほんでネットがフルアクセスになればもうPCなんてイラネって、当たり前だべ。

メール書くのもネットみんのも、wordだってexcelだって、20世紀にはPentiumで快適に実現できてたじゃん。
それが性能が何十倍とかでやってること同じ、かたやケータイは汎用化の一途。

この論点で行く限りPC派は劣勢だと思います。 今は単に人口比と社会的立場で優勢なだけ。

ただし、スケールの問題というのは絶対的に存在します。
味ぽんの登場時もZERO3の時も、「これはミニPCだ」 「もうノートPC要らない」 と騒ぐ連中はいましたが、そうはならなかった。
結局見るのも触るのも人間ですからキーボードが1mmピッチじゃぁ使えない。今の3インチ液晶だって小さすぎて見通しが悪すぎる。
マンマシンインタフェースというやつは残念ながらスケールの縛りを受けますんで、この点に関してはPCを超えるのは難しいと思います。

脳に電極打ち込まないサイコミュ入力が完成したり、網膜に直接結像する投影方式が完成したりすれば乗り越えられると思いますがね。