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2025/09/07(日)

「月に照り返されたときのみ、その太陽光にはブルーツ波が含まれる。
満月になると1700万ゼノという数値を超えるのだ」

ドラゴンボールらしからぬ凝った設定だが
殴り合いよりもこのセリフにワクワクした少年時代の俺様。






2025/08/15(金)

新人類はすでにサイボーグ化が進行していた。

我々20世紀の旧人類は「遠くを見ろ」と言われ、視力を重んじた。
平行光を前提に分角、つまり1/60°を解像できる能力を良し悪しの基準としてきたのだ。

子供達は皆、メガネ無しでは5m先のTVの文字もまともに読めない。
20世紀の感覚では近視である。

しかし彼ら新人類の視点ではなんら問題ではない。
彼らの視覚は一次撮像系と二次撮像系に分離され、一次撮像系は既にデジタル化されているからである。

授業中、黒板の字がよく見えない、そこでスマホを取り出してズーム撮像して見る。
裸眼では15cm先の液晶を見ているだけだから手元に合焦できれば事足りる。

彼らに言わせれば、視力2.0あっても地球の裏側は見えない。しかし一次撮像系が通信回線を経由してジェームズウェッブのデータを送ってくれれば、月の裏側から深宇宙を見ることもできる。裸眼などという二次撮像系はむしろ、平行光などより手元30cm以内の合焦に特化すべき、ということになる。
無限遠にピントを合わせて頑張ったところでせいぜい15kmしか見えないのだ。地球は丸いから。

そう言われてしまうと何か既に、手術を伴わないサイボーグ化が進行しているようで興味深い。






2025/08/14(木)

お盆で嫁さんの実家に帰省しつつ、空いた時間にプロジェクトヘイルメアリーを再読。

読書メーターで音階がご都合主義過ぎると指摘している人がいた。

言われてみると確かにその通りです。

上巻の範囲では周波数そのものには言及していないし、いちいちフーリエ変換して解読しつつ会話してるので、Cやら Aやらの表現は概念ですと好意的に解釈もできるのだが

下巻に差し掛かると

設定を忘れちゃったのか、 Aメジャー5とかGマイナー7とか言い出す。
挙句は「声のトーンがほんの少し高い」とか、設定上それは無理ではという表現が飛び出す。

エントリープラグの中はLCLで満たされているはずなのに汗や血が飛んだり、水素燃料や原子力で動いている設定の特撮マシンがその辺のガソスタで給油してたり、設定はそのうち忘れられて演出によって上書きされてしまうもの。
この辺は単に雑だなと思う。

雑なだけで、少し文章を書き直せば解消できる。

たった数十年という狭いフレームの中で二人が出会った偶然も、まぁ偶然出会ったからこそ生まれた物語を切り取ったのだから、と言われれば有りは有り。

受け入れ難いのはキセノナイトという都合良すぎる存在。
ここにえいや!と目をつぶらないと、話が始まらない。

SFはどこにリアリティを求めるか、どこにフィクションを許容するかで見方が変わる。

ヘイルメアリーはもう、ベタ褒めしないと火炙りにされそうなくらい持ち上げられてしまったのでネガティブなことは書けないけど、みなさんもう少し冷静に突っ込んであげても良いのでは?と思う。

タウメーバがどこから脱走したのか突き止めるための対照実験は、何と何を比較していたか理解して読んでますか?





2025/08/12(火)

映画「メッセージ」を観た。

またよくわからん終わり方で、時系列が混乱したので見直して、結果として時系列を狂わせることがテーマなのだと理解した。

リドリースコットのように画の美しさに拘って細部を無視する監督が時系列の矛盾を生み出してしまうことは多々あるので映画はどこまで本気で画面から情報を得るべきか、予習が必要だ。

この点、メッセージにおける時系列の混乱は意図的なものだと理解できたものの、画作りに拘って「なんで解決したのかわからない」というまた別の問題にハマってしまった。

翻訳もの?かと思わせておいてそんなこともなかったし、12の逆数が何?って感じ。
まったくついていけず俺様置いてけぼり。

またあれか、原作を読んでみたくなってしまうやつか。。。






2025/07/20(日)

「AはBである」
という命題を議論せずに押し付ける便利な詐術、それは論点をずらすことだ。

タイトルを 「なぜAはBなのか」 と変更する。これだけ。

実際にはAはBではない、むしろ本来はBなのか否かを議論すべき局面なのだが、こうすることで
「既に全人類がA=Bと認識している」 のであり 「異を唱えるどころか疑問を呈することすら恥ずかしいことだ」 と錯覚させ議論を封じることができる。

極めて汎用性が高く、多くの亜種がある。

「AがBであるN個の理由」
などとして理由側に全振りしているもの

逆に
「AがBしたことによるC」
のように結果側に振ったものもある。


いずれも目的は変わらない。
「AがBって、ほんと?」という議論から目を逸らせることだ。

有名になったのは2005年のベストセラー「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」だと思うが、この詐術自体は新しいものではない。

「だから巨人ファンはバカなのだ」
物議を醸した青島幸男のエッセイ集は1976年だ。

この構文を見かけたら身を護るため、議題そのものを疑うべき。
そしてなによりもこういう議論を振りかけてくる相手を疑うべきである。

「AはBか?」の本題を、怪しいデータをこねくり回して真面目に騙そうとする理系の詐欺よりも
論点を巧妙にすり替えることで議論すらしない文系の方が、詐術として優れている。

優秀な理系さんたちはコロっと引っかかって「なぜ」のところの議論に本気を出してしまう。
闘牛のような感じだね。





2025/07/19(土)

久しぶりに実家に顔を出してきた。

妻子を伴わず、一人で訪ねるのは久しぶりだ。

浜松市の市内交通は相変わらず遠鉄グループが牛耳っているようだが、コロナで壊滅したバスは路線が減ったまま。
実家の近所を通る路線はもう、復活することもないだろう。

いつもは自家用車だし、また新幹線で行っても大概は駅でレンタカーを借りてしまうので、純粋に公共の交通機関を使うのは本当に珍しい。

出張の帰りに寄ったので、雑談しながら昼飯を食って来ただけだけど、とても懐かしい時間だった。


高校時代の友人にも会って来た。

旧友と会うからには飲まねばならぬ、という固定観念は元々自覚している。
そんなもの無くても会いに行けるでしょ、と思ってはいるんだけど
「じゃあ何しに来たの?」と言われそうで
用もないのに会うなんて、できなかったんだよ。

子供がいるから、予定があるからと逃げるようにとんぼ返りを繰り返していた。

今回は「会うだけ」と宣言して本当に会うだけ(駅まで送ってもらったわけだがw)のために会ってきた。

いろいろ開き直って好きなことをやっていこうと思ったよ。




2025/06/26(木)

すっげー失礼な話、自分はずっと目が良かったので、目が悪い人は景色が小さく見えるのだと思い込んでいた。

仕事で光学系を専門にするようになり、知識としての誤解は解けたのだが、結局のところ感覚的にどう見えているのかは想像し難い。
特に我々の歳になってくると
(嫌な表現だ)
近視だけ、なんてことはなく
老眼も乱視も、下手すると剥ったり緑ったりしかねない。

どこに地雷が埋まっているかわからないので会話も気を使う。
高校時代からの仲間はレーシックで眼鏡不要になったと思ったら、また悪くなったようだ。
レンズ単体ではなく筋肉の要素も、センサーである網膜の感度も関係する。
俺の場合、感度が落ちた分を光量を増やそうと絞りを開放する、つまり勝手に瞳孔を開いてしまい、迷光が入ることで像がボケる。
乱視になったのか、元々眼球に歪みはあったが中心しか使わずに生活できていたから気づかなかったのかわからない。

おそらく両方なのだろう。夜は乱視用眼鏡が劇的に効く。

老眼も自覚はあるし、部屋の中で爪を切るときはダイソーの老眼鏡を使うけど、昼の屋外、10万ルクスの陽光の下では不要なので、これも感度低下が原因なのだと思う。

部屋は明るくしよう。





2025/06/25(水)

GORE-TEXは濡れるし蒸れる。

単に水分子より大きく、水滴より小さな穴が多数開いたシートをラミネートしている物理的な魔法であって、なにか不思議な化学の効果がある訳ではないですよ。

従って製造元は透湿性、防水性に「優れる」と表現しているだけなのですが、商品を紹介するweb記事が「濡れないし蒸れない!」などと勝手にぶち上げた結果、メーカーにヘイトが向かってしまうのです。

水蒸気は通すという基本設計なのだから外から中にも入ります。
そして外より何より、人体が発汗により放出する水分子は、揮発できなければまた液体の水になる訳で、しっかり蒸れます。

なによりアカンのは「濡れないし」と「蒸れない」が両立できないことです。

液体の水はあまり小さくはなれないので、確かに通れないけど水の膜を作ります。
つまり内側に浸水しなくとも、外は濡れる。当たり前。外も濡れなければ本当の魔法です。

ゴアテックスも後発のモドキも、微細な穴が空いているだけなので、その穴を水膜で塞いでしまえば
蒸れないわけがない。

メーカーは両立できるなんて言ってません。
優良誤認を狙う表現ではあるけれど、言ってない。

販売店や素人の紹介記事が勝手に煽ってるのです。





2025/06/15(日)

切削と違い、3Dプリンターは材料が何にせよ溶かして固めるのだから膨張率を逆算してプロットしている。
材料によって融点が違うし膨張率も異なるわけだから、セットアップの最適化は論文のネタになるほど。

御家庭に3Dプリンタが鎮座ましまして現物合わせのトライアンドエラーを繰り返せるようになったのだが、チャンバー内の暖まり方によっても仕上がりが異なるので細部はコールドスタートで詰める。
ノズルとベッドは温度管理されていても雰囲気温度で冷え方が変わる、

そして家庭のFDMで最適化したデータを業者に送ってMJF方式のナイロン12で出力したところ、はめあい箇所はスカスカになってしもうた。

ねじ嵌合も雌ねじ側を7%ニゲている。我が家のadventurer5m proで打ち出すと雄ねじと雌ねじの肉が共にフトることでちょうどよくなるんだけど、業者さんのは良い精度すぎてスカったようだ。

これを詰めるのは難しい。
一回のトライで5000円かかるからな。





2025/05/31(土)

「軸」とは何か。

回転中心となる線であり、仮想であれ現実であれ一番真ん中にある棒、ってイメージなんだけど
ボールペン界隈ではリフィルを包んでいる筒の方をペン軸と呼ぶようだ。

気になって仕方がないよ。

この構造なら軸はリフィルの方だろ。





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日記スクリプト.ver.3.14
26-Feb.2023