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2025/06/26(木)
すっげー失礼な話、自分はずっと目が良かったので、目が悪い人は景色が小さく見えるのだと思い込んでいた。
仕事で光学系を専門にするようになり、知識としての誤解は解けたのだが、結局のところ感覚的にどう見えているのかは想像し難い。
特に我々の歳になってくると
(嫌な表現だ)
近視だけ、なんてことはなく
老眼も乱視も、下手すると剥ったり緑ったりしかねない。
どこに地雷が埋まっているかわからないので会話も気を使う。
高校時代からの仲間はレーシックで眼鏡不要になったと思ったら、また悪くなったようだ。
レンズ単体ではなく筋肉の要素も、センサーである網膜の感度も関係する。
俺の場合、感度が落ちた分を光量を増やそうと絞りを開放する、つまり勝手に瞳孔を開いてしまい、迷光が入ることで像がボケる。
乱視になったのか、元々眼球に歪みはあったが中心しか使わずに生活できていたから気づかなかったのかわからない。
おそらく両方なのだろう。夜は乱視用眼鏡が劇的に効く。
老眼も自覚はあるし、部屋の中で爪を切るときはダイソーの老眼鏡を使うけど、昼の屋外、10万ルクスの陽光の下では不要なので、これも感度低下が原因なのだと思う。
部屋は明るくしよう。
2025/06/25(水)
GORE-TEXは濡れるし蒸れる。
単に水分子より大きく、水滴より小さな穴が多数開いたシートをラミネートしている物理的な魔法であって、なにか不思議な化学の効果がある訳ではないですよ。
従って製造元は透湿性、防水性に「優れる」と表現しているだけなのですが、商品を紹介するweb記事が「濡れないし蒸れない!」などと勝手にぶち上げた結果、メーカーにヘイトが向かってしまうのです。
水蒸気は通すという基本設計なのだから外から中にも入ります。
そして外より何より、人体が発汗により放出する水分子は、揮発できなければまた液体の水になる訳で、しっかり蒸れます。
なによりアカンのは「濡れないし」と「蒸れない」が両立できないことです。
液体の水はあまり小さくはなれないので、確かに通れないけど水の膜を作ります。
つまり内側に浸水しなくとも、外は濡れる。当たり前。外も濡れなければ本当の魔法です。
ゴアテックスも後発のモドキも、微細な穴が空いているだけなので、その穴を水膜で塞いでしまえば
蒸れないわけがない。
メーカーは両立できるなんて言ってません。
優良誤認を狙う表現ではあるけれど、言ってない。
販売店や素人の紹介記事が勝手に煽ってるのです。
2025/06/15(日)
切削と違い、3Dプリンターは材料が何にせよ溶かして固めるのだから膨張率を逆算してプロットしている。
材料によって融点が違うし膨張率も異なるわけだから、セットアップの最適化は論文のネタになるほど。
御家庭に3Dプリンタが鎮座ましまして現物合わせのトライアンドエラーを繰り返せるようになったのだが、チャンバー内の暖まり方によっても仕上がりが異なるので細部はコールドスタートで詰める。
ノズルとベッドは温度管理されていても雰囲気温度で冷え方が変わる、
そして家庭のFDMで最適化したデータを業者に送ってMJF方式のナイロン12で出力したところ、はめあい箇所はスカスカになってしもうた。
ねじ嵌合も雌ねじ側を7%ニゲている。我が家のadventurer5m proで打ち出すと雄ねじと雌ねじの肉が共にフトることでちょうどよくなるんだけど、業者さんのは良い精度すぎてスカったようだ。
これを詰めるのは難しい。
一回のトライで5000円かかるからな。
2025/05/31(土)
「軸」とは何か。
回転中心となる線であり、仮想であれ現実であれ一番真ん中にある棒、ってイメージなんだけど
ボールペン界隈ではリフィルを包んでいる筒の方をペン軸と呼ぶようだ。
気になって仕方がないよ。
この構造なら軸はリフィルの方だろ。
2025/05/23(金)
加工方法にはそれぞれ長短あって、最強の方法なんてものはない。
切削では刃物の経路が、成形では抜き勾配が、そしてFDM方式の3Dプリンターではオーバーハングが形状の制約となる。
だからキレイな球を出力したくても、下側の半球はどうしてもグダグダになる。
その代わり、下から積層する過程で隣のパーツを編み込む、なんてことができるので、リングを一個一個加工するのではなくいきなり鎖を出力することができる。
つまり向き不向きが強烈にあるよ、という意味だけど、けっこう面白い。
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日記スクリプト.ver.3.14
26-Feb.2023