TOPページへ

最新
指定:
から
まで

手動 逆順

2021/03/27(土)

中学受験で失敗したのは、いろいろあるけど、コスパが一番悪かったのはFAXかなぁ。

コロナのせいっちゃあその通りなんだけど、せっかくの志望校別特訓コースなのにzoom受講してたんですよ。

講義を聞くのは構わんのだけど、究極、目的は記述のテストで部分点を稼ぐことなので表現の巧拙について講師のコメントをいただきたいわけ。
てかあなた、そのために高い金払ってんのにzoomじゃ無理なんよ。

模試の時は専用のアプリからスマホのカメラを呼んで撮影して送る仕組みがある。

なのに何故か授業では使えないらしく、FAXのみ。

いやセンセ、いまどきFAXの解像度は無いわ、メールで送ってよろしいかと質問したら、情報セキュリティのためメールの授受は出来んのだと。

センセも大変だよね。

仕方がないのでパナのFAXを買った。
高いよねー。

しかしこれが全然使えないんだわ。
今時この解像度で何を送るのか、つーかFAXて白黒二値化されるので、薄い字は消えるし濃い字は潰れるし、答案の記述内容を読んで添削して返信、なんて無理。マジ無理。
返信なんてその荒い量子化をもう一回通過するんだよ。

読めません。

そしてまたこのトナーカートリッジがあっという間に無くなる。
ふざけんなってほどのコスパの悪さ。

20世期の遺物だね。もう二度と使わないと思う。


でね、問題の本質はFAXではなくてね、FAXしか手段を用意できなかった塾なのよ。
対面授業で生徒が通ってくるのが、今までの普通だから、zoom講義なんていう追加投資に加えて安全なデータ授受のためのインフラ投資ができるかどうか。

家庭に選択肢は無いからね。

ワセアカのNNという日曜特訓コースに参加してたんだけど、朝から電車で渋谷まで行くのはかったるいし、コロナだし、zoomですなあ、、、

時々模試で顔を合わせても、zoom授業の雑談の端々にも、対面講義に来てくれよーzoom不便だし面倒み切れねーよ、という講師の不満が読み取れた。

今年以降はどうするんだろうね塾は。





2021/03/28(日)

中学受験の失敗談、次は過去問です。
赤本てやつね。
中受の場合、東京学参か声の教育社かの二択になります。
そして何故かweb上の比較サイトはほぼ声の教育社推し。

まあどっちでもいいんすよ。
てか問題はそこじゃ無いからそもそも過去問て何か、まず考えよう。

はい考えましたか?
考えましたね?

そう、過去に出た問題です。
答えじゃないんです。

時には問題ですらないけどな。
まぁその話は後に回すとして本題は、答えや解説があてにならん件。

何故か。
学校は問題は配布もしくは販売するけど模範解答は公開しない学校がほとんど。

つまり、赤本に載ってる答えや解説は、ただの出版社の妄想なのです。
この辺はまた詳しく書くけど、特に国語と社会は非常に厄介。

前述した、問題集なのに問題ですら無いケースとは、出題に使われた長文、まあほとんどが小説ですな。
これが二次出版を認めていないので掲載できませんという学校がときどきある。
稀に、とはとても言えない。
非常にしばしばある。

そうなると、国語や社会だけ採点ができない、その年の過去問は合否判定に使えない、その分、損した感じになる。
2400円も払って2年分採点不可とか、馬鹿か?と思う。
買ったけどね。

はい、まとめますと
過去問は問題以外は信用ならぬ。
問題すら信用ならぬことが多々ある。

したがって?
オトーサン、自分の頭でいろいろ考えなきゃならんのですよ。
赤本買った、俺ってば子供の受験に貢献したぜーと、満足するのは1000歩ほど早いっすよ。





2021/03/29(月)

中学受験の失敗、過去問まわりの2です。

赤本の相場が2400円なので、第四志望まで買うとそれだけで1万円コース、こういう痛みを伴うと我々は

俺はもう充分に戦った

と、満足感を覚えてしまう。

親御さんの出番はここからです。

まず自分が解く。
膨大なコピーをとる。
そして適切に採点する。

これ。

一つ目、大人が解きます。
別に点数とれる必要はないけど、問題の形式とか難易度、求めていることがわかるので重要。
一つの学校を複数年やるより、違う学校の問題と比べた方がいい。


二つ目、コピー。
これは一月末まで続く荒業です。
普通の家庭用プリンタにスキャナが付いていたとして、せいぜいA4サイズでしょう。
使えません。
受験の解答用紙はB4かA3です。
早稲田とか例外はあるけど。

赤本はB5サイズなので、そもそもこれを見開きでコピーしようとするとB4必須。
さらに綴じ込まれている解答用紙は「167%に拡大コピーすると原寸になります」とかね、書いてあるんですよ。

ご自宅に業務用複合機をトナー交換サービス込みでリースする強者もいるようですが、俺はそこまでできなかったので深夜のコンビニを占拠しました。

サイズまちまちなんで、読み込んで、表示確認して、だめならやり直して、3学校2年分コピーするとノーミスでも100枚近い。1000円ですよ。

本のまま子供に渡してしまうと、他の年度の解説と続きになっていたり、ページの途中から他の教科が始まったりするので模試になりません。
その辺は加工する必要がある。
赤本は素材です。
買ってソッコーバラバラに分解することになります。

だからコピーに関しては失敗つーよりは、舐めてかかって痛い目を見たという感じ。


三つ目、採点。
はっきり申し上げますが、赤本の模範解答は正しくありません。
学校が模範解答を公開しているのならともかく、出版社が考えた回答、それも記述問題は俺採点だと半数近くが不適。
それは内容がどうかではなく、小6ではあり得ない大人の表現で文字数を縮めていたり、設問に対してまっすぐ答えていない、要するに模範解答より、コゾーが書いた記述の方がマシじゃね?という事が多々あります。
たまに、ではありません多々あります。

挙句、選択問題すら間違っている。
これは同じ問題に対する正解が、T社とK社で異なるという露骨な現象として現れます。
普通、普通は同じ学校の過去問を二冊買ったりしないので気付かない。子供が書いた答えが合っているのに、クソ模範解答を見てバツをつけちゃう。
そんな絶対にやってはいけない事態が実際に起きています。

ただこの三つ目の問題の根本は、学校側の出題のレベルが高くないという点にもあり、選択問題の選択肢のコントラストが悪い問題も多いんです。
間違い選択肢を作るのって、解く人が考えるより難しいんですよ。

まだあります。
国語は大概、小説の一部を切り取った長文に対し、いろいろ解釈を問うわけですが、切り取ったことにより小説本来の主題とは違うものが見えてしまうことがあります。

さらにさらに、元ネタの小説が被ったり、受験によく出るから読んでおくようにとか勧められたりして、先の展開を知っていると、試験問題として切り取られた範囲とは違う結論を出してしまう事がある。
これ、長くなるので他で言いますが、その点ほぼ全文を使う麻布はまともですね。

どだい、小説という原典の作者が言いたいことを問うておきながら実際はそれを引用した出題者の意図を読むというメタ推理合戦でしかない国語の長文読解は、人材を選別する試験問題として適しているとは思えません。

まあこの点も麻布は良いですよ。
伝説の2012年の最終問題、「きみの考えを述べなさい」
これ最高です。T社とK社の回答は当然の如く食い違うし、塾講の意見も違う。たまらず原典を買って読んでしまったけれど、作者が正解を明かしていない、そもそも麻布の問題文はトリムしていなかったので原典を買う意味が無かったよwww

俺もワセアカの先生の意見に賛成で、T社K社の回答は甘すぎると思う。
しかしそもそもの原典「トンネルのおじさん」がエヴァ並みに伏線張りっぱなし、投げっぱなしで全く回収しないので純然たる正解は無い。
たぶん、山火事で子供を亡くした、とかそういうサイドストーリーがあるんだよね作者の中では。






2021/04/01(木)

年度末に出張してしまうと手続きがいろいろ面倒ですな。
ところで、中学受験の採点の問題に一旦ケリをつけたいと思います。

具体例を挙げますね。
2017年度の立教新座、第一回の国語の長文読解。
佐川光晴の「大きくなる日」を題材とした大問の、問八。
ほぼウかエの二択なのですが、その選択を踏まえて次の問いに記述回答することになるため実質的な影響は二倍あります。

さすがにどっちの記号がどっちだったかは忘れちゃったけど、ここの回答、声の教育社の赤本は絶対に間違っていると思う。

先日述べた通り、普通は同じ学校の過去問を二冊も買わない。でもね、要るかもしれん。リスクヘッジとして。

俺は声の教育社の赤本を買っていて、コゾーの答案の丸つけをしてたんだけど、どうしても納得できなかったので本屋に走りました。
東京学参の回答はまともだった。

この点では。


具体例を挙げたくなかった理由もあります。
逆パターンもあるから。
東京学参の方がいいってわけでもないんですよ。


ここまで具体的に言ってきたんで、問題の内容や小説の出典についても触れようと思うけど、長くなるのでまた後日。


ちなみに本屋へ走っただけで買ってないですよ。
立ち読みで済ませた。

これまた普通、赤本の中身を立ち読みする人はいないので悪目立ちしたんだろうなーと、反省しております。






2021/04/02(金)

佐川光晴氏による「大きくなる日」という小説は、形式は「短編集」でありながら時系列を備えています。
横山家が一応の主役、メインは長男の太二なんだけど、各短編には出てこないこともあります。
というかそもそも横山家中心の話は半分くらいしかなく、他の短編は別の家庭の話、でも同じ世界観で狭い範囲の話なので大概は横山家の誰かが登場します。

この作品の良否はここでは問いません。

注目すべきは、この少々厄介な建付けを持った作品が2016年〜2017年辺りに複数の中学受験の国語の問題で採用されている点です。

先日の日記で触れた立教新座の2017年度第一回。
同じく成蹊中学の2017年第二回、東京農大一高中等部の2016年度、すべて「大きくなる日」に収録されている第7話「四本のラケット」から出題されています。


以下ネタバレを含みます。


この短編は、いじめに加担してしまった主人公がそれを悩みつつ、父親や先生、先輩に打ち明けることを最後まで迷った挙句に、とんでもなく斜め上の解決が訪れるという話。
これです。これだけなんです。

先日述べた立教新座の問八は、父親が「早く風呂入んねーとなー」と言いながら席を立とうとしない、その時間稼ぎは一体なんのつもりかという問い。
これは成蹊も農大一高も同じ個所で同じような(選択か記述かの違いはあるにせよ)設問を設けています。
ここが重要だからですね。

短編とはいえ、それなりに長いので、各学校一部を抽出しているわけですが、「いじめに加担するエピソード」を掲載するか、もしくは省略していても地の文で「いじめに加担してしまったこと」を明記しています。東京農大などはご親切に「その解決方法に悩んでいる」と書いてしまっています。

なのでこの短編を切り出した以上は、父親の時間稼ぎの動機は、「あからさまに悩みを抱えている息子が相談してくれないのでバレバレの時間稼ぎをしている」のであって、家族に申しわけないとか頼もしいと思っているとか、そんな話じゃない。
ここ迷う??

と思う。

でもね、実はこれが迷うんです。


短編「集」として流れるテーマは、家族の絆。
幼かったころの仲の良い家族の幻想(幻想です)。もう一度みんなで仲良くテニスをしたい。

でも

思い出の過去に帰るのが理想なんじゃないよ、みんな時間の流れに沿って立派に成長していたんだよねという流れなので、各短編の中にもこの縦糸が出てきます。

そして一番厄介なのは、このいじめ問題を解決することとなった「とんでもなく斜め上の解決」がこの、仲の良い家庭の幻想の影響によるもの。
これはね、問題の題材としてヨクナイですよ。
主題は何か?なんでしょう。
この短編の主題はテニス部一年生の団結(に悩んで試行錯誤すること)なんですが、短編「集」の主題は家族で間違いない。
決して順風満帆ではない集団としての家族とテニス部を重ねているのです。
だからディベートする気になれば俺はどっちでも主張できますよ。
止めは、この短編のタイトルが「四本のラケット」であり、これは仲の良い家族(の幻想)の象徴として地の文で出てくるのです。


ちなみに立教新座は問題文をトリミングしており、いじめ問題が解決するあたりはカットされているので「家族に向けたVサイン」は出てこない。
なので解りやすくなっている、と思うのだが・・・コゾーは家族問題を選択していました。
なぜ?と聞いてみると、Vサインの話を知っていて・・・そう、塾で他の学校の過去問をやった時に、この短編のオチを読んでしまっていたのです。
そうすると短編「集」としての縦糸が濃くなってしまう。
すっげー難しい問題。

ちな、立教池袋でも同じ四本のラケットから、後半の問題解決のくだりだけが出題されています。

斯様に作品としての構造は面白いのですが、試験問題には適さないと、俺は思います。
そして作品全体はともかく、このとんでもない解決の件(くだり)は面白いのでオススメです。
作品全体というとね、ちょっと子供たちが設定より大人過ぎるんだよね考え方も発言も。


これだけで長くなってしまった。
「国語の試験なんてメタ推理でしかない」件はまた改めて。





PREV

最新
指定:
から
まで

手動 逆順

日記スクリプト.ver.3.13
8-May.2019