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MS-6163 日本語マニュアル(BIOS編)


3.7 Power Management
Power Management

「Doze Mode」「Standby Mode」「Suspend Mode」及び「HDD Power Dpwn」についての設定です。
「Disable」を選択するとそれらの省電力モードは一切使用しません。「User Define」では各モードについての設定が可能です。「Min Saving」では設定可能な範囲の最大値、「Max Saving」では最小値が適用されます。

Power Management Disable Min Saving Max Saving
Doze Mode 無効 1時間 1分
Standby Mode 無効 1時間 1分
Suspend Mode 無効 1時間 1分
HDD Power Down 無効 15分 1分

PM Control by APM

「No」 システムBIOSはAPM(Advanced Power Management)を無視します。
「Yes」 PM(省電力)モードに入る前にAPMのプロンプトを待ちます。

原注
この機能はWindows95やNTのような、APMを持つOSで使用できます。

Video Off Method

「Blank Screen」 映像が来ていないとき、画面を切ります。
「V/H SYNC+Blank」 「Blank」に加えて、ビデオカードからモニタへの垂直同期・水平同期信号を切ります。
「DPMS」 この機能はDPMS(Display Power Management System)をサポートするビデオカードでしか使用できません。(ディスプレイ側も対応して無いとダメだったと思います。)

Video Off After

省電力モードのどの段階でモニタを切るかを設定します。
「N/A」 常に画面はオンです。
「Doze」 Dozeモードの間、ディスプレイを切ります。
「Standby」 スタンバイモードの間、ディスプレイを切ります。
「Suspend」 サスペンドモードの間、ディスプレイを切ります。

Modem Use IRQ

モデムに割り当てられるIRQ(割り込み要求)の番号(もしあれば)です。
指定されたIRQがアクティブになるとシステムを起動します。
選択肢は「N/A」「3」「4」「5」「7」「9」「10」「11」です。

Reserve IRQ 9

IRQ9はWindows98のACPIモードのために予約されています。Windows98でACPIを使用するときは「Yes」を、その他の場合は「No」を選択します。

Doze Mode

Disable システムはZozeモードに入りません。
1 Min/2 Min/
4 Min/6 Min/
8 Min/10 Min/
20 Min/30 Min/
40 Min/1 Hr
システムがDozeモードに入る前の連続アイドル時間を設定します。
「Power Down and Resume events」で設定されたいずれかの項目がアクティブになると、タイマーはリロードされます。
システムがDozeモードに入っているときは、「Wake up events in Doze & standby 」で「Enable」に設定された項目がDozeモードから復帰するきっかけになります。

訳注
ちなみにDoze(仮眠)モードっていうのはCPUのクロックを落として作動するモードで、他のデバイスは通常通り稼動しています。通常モードへの復帰は「速」、省電力は「小」です。いちばんたいしたことない省電力モードですね。

Standby Mode

Disable システムはStandbyモードに入りません。
1 Min/2 Min/
4 Min/6 Min/
8 Min/10 Min/
20 Min/30 Min/
40 Min/1 Hr
システムがStandbyモードに入る前の連続アイドル時間を設定します。
「Power Down and Resume events」で設定されたいずれかの項目がアクティブになると、タイマーはリロードされます。
システムがStandbyモードに入っているときは、「Wake up events in Doze & standby 」で「Enable」に設定された項目がStandbyモードから復帰するきっかけになります。

訳注
Standby(待機)モードではHDDやビデオを(設定によりますが)止めてCPUも低速で動作させます。通常モードへの復帰は「中」、省電力も「中」です。
省電力モードっていうのは要するに眠ってると腹が減らないということなので、スタンバイモードはDozeよりも深い眠りに相当します。より腹は減らなくなりますが、なかなか目が覚めないってことです。

Suspend Mode

Disable システムはSuspendモードに入りません。
1 Min/2 Min/
4 Min/6 Min/
8 Min/10 Min/
20 Min/30 Min/
40 Min/1 Hr
システムがSuspendモードに入る前の連続アイドル時間を設定します。
「Power Down and Resume events」で設定されたいずれかの項目がアクティブになると、タイマーはリロードされます。
システムがStandbyモードに入っているときは、「Power Down and Resume events」で「Enable」に設定された項目がSuspendモードから復帰するきっかけになります。

訳注
Suspend(一時停止)モードではCPUをクロックダウンし、メモリの内容はHDDへ書き出し、CPU以外の全てのデバイスを停止させます。通常モードへの復帰は「遅」、省電力は「大」です。
いちばん深い眠り、というか仮死状態モードでしょうか。電力は節約できますが、生帰ってくるのに時間がかかるのはしょうがありません。
ところでこれらの省電力モードはDoze<Standby<Suspendの順に強力になるので通常はこの順番に移行するように(具体的にはDozeモードへの待ち時間はStandbyの待ち時間より短く)設定します。
逆にしても問題はないと思いますけど。

HDD Power Down

Disable HDDのモーターは停止しません。
1 Min/2 Min/
4 Min/6 Min/
8 Min/10 Min/
20 Min/30 Min/
40 Min/1 Hr
ハードディスクのモーターを停止する前の連続アイドル時間を設定します。
指定された時間が経過すると、BIOSがモーターの電源を落とします。

Throttle Duty Cycle

システムがサスペンドモードに入ったときのCPUの動作速度をパーセントで設定します。
選択肢は「12.5%」「25.0%」「37.5%」「50.0%」「62.5%」及び「75.0%」です。

VGA Active Monitor

「Enable」 モニタの画面がアクティブでないとき、省電力モードに移行します。
「Disable」 画面にアクティブの有り無しに関わらず、省電力モードに移行します。

Soft-Off by PWR-BTTN

「Delay 4 sec.」 電源スイッチを押すと、システムはサスペンドモードに移行します。
4秒以上押しつづけると電源が落ちます。
「Instant-Off」 電源スイッチを押すと、電源がOFFになります。

CPUFAN Off in Suspend

「Enable」 システムがサスペンドモードに入ると、CPUファンが停止します。
「Disable」 CPUファンは停止しません。

Resume by Ring

「Enable」 モデムからの呼び出しがあると、システムを起動します。
「Disable」 システムはモデムからのコールを無視します。

原注
この設定を変えたときは、この機能で起動する前に、一度システムをOSまで起動して下さい。

Resume by Alarm

「Enable」 以下の項目を設定します。
Date Alarm システムが起動する日を設定します。
「0」に設定すると毎日起動します。
Time Alarm 起動する「時:分:秒」を設定します。
「Disable」 アラームによる起動は行いません。

原注
この設定を変えたときは、この機能で起動する前に、一度システムをOSまで起動して下さい。

Restore AC/Power Loss

AC電源を物理的に遮断した後、再び通電したときに起動するかどうかを設定します。
「Power ON」 通電後、起動します。
「Power OFF」 シャットダウンします。
「Last Status」 電源が落ちる前と同じ状態になります。

Power LED

パイロットランプ(Power LED)のステータスを設定します。
「Blink」 システムがサスペンドモードにあるときは点滅します。
「Dual Color」 サスペンドモード時に色が変わります。
「Single Color」 常に点灯しています。

Wake Up On LAN

この機能を使用するためにはこれをサポートするLANカードが必要です。
同様に「Wake Up On LAN」ジャンパ(JWOL1)の設定も必要となります。
「Enable」 LANからの起動をサポートします。
「Disable」 LANからの起動をサポートしません。

->関連項目「ハードウェア:2.17 JWOL1

IRQ 8 Break Suspend

IRQ8がシステムをサスペンドモードから復帰させないように監視することができます。・・・?

訳注
なんでIRQ8だけ特別扱いなのかよくわかんないんですけど、たぶんIBMのOS/2ではIRQ8の割り込みが使われるのでIRQ8が来ていると他のイベントがすべてDisabledであっても省電力モードへ移行しないということだと思います。
じゃぁOS/2じゃないから関係ないのね?って言われると分かりませんけど。

Reload Global Timer Events

省電力モードに移行するアイドル時間のタイマーをリロードするイベントを設定します。
「Enable」 割り込みイベントがあると、システムはサスペンドから復帰します。
「Disable」 システムはその割り込みイベントを監視しません。





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