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MS-6163 日本語マニュアル(BIOS編)


BIOSのアップデート(手取り足取り編)


1.まず目的のBIOSを入手しましょう。
このページではMS-6163のユーザーを対象にしていますのでこちら(リンク先消失)から目的のファイルをダウンロードします。
「なんとか.exe」っていう実行ファイルになっていると思います。これは自己解凍形式のアーカイブですので、
ダブルクリックするだけで自動的にDOS窓が開いて解凍が行われます。

中身は、
Awdfl708.exe ・・・ BIOSの書き換えを行うソフトです。バージョンがいろいろありますけど、現時点(1999/06/03)で最新のVer.7.08を使用して説明します。
Flash.doc ・・・ Word形式の英語マニュアルです。説明の対象となるユーティリティが多少古いために最新版との相違が見られます。 これを直接読んで実行できてる人は(Autoexec.batとConfig.sysを回避して起動しろとか言われても…)こんなところ見てないでさっさとやって下さい(苦笑)
W663mj23.bin ・・・ BIOS本体です。ちなみにこれをバイナリエディタで開くと、実はLZH形式であることが解ります。
リネームして解凍してみると・・・
w663mj23 ・・・ DOSコマンドのショートカットです。まったく不要。
W663mj23.txt ・・・ リリースノートです。
このバージョンで何が改善されたのかということが列挙されています。


2.BIOS書き換え用の起動ディスクを作成します。
いろいろ方法はありますが、とりあえず以下の方法で作成できます。
1.フロッピーをドライブに入れて、「マイコンピュータ」の「3.5インチFD」のアイコンを右クリックします。
2.メニューの中の「フォーマット」を選択します。
3.「システムのコピー」というチェックボックスをチェックしてフォーマットを実行します。

フォーマットが終了したら、作成された起動ディスクの中身を確認します。
現時点では、「Command.com」「Drspase.bin」「Io.sys」「Msdos.sys」の4つのファイルがあると思います。
その中に先ほど入手したBIOSファイルとフラッシュユーティリティをコピーします。
具体的には「Awdfl708.exe」と「W663mj23.bin」です。


3.ハードウェアの準備も必要です。
BIOSはシステムの根幹です。これを書き換えている最中に事故がおこると二度と起動できなくなります。
したがって書き換え中に電源を切ることはもちろん、不安定な要素は事前に取り除く必要があります。
具体的にはクロックアップしている場合は定格のクロックに戻すことです。
メモリがぎりぎりだった場合はCASレイテンシーを3に落とす必要があるかもしれません。
その他、事前に行う準備に関してMSI-Japan(リンク先消失)の記述を参考にして下さい。


4.では始めましょう。作成した起動ディスクをドライブに挿入して再起動します。
英語DOS環境で立ち上がってくると思います。

A:\>    ※ホントは「¥」じゃなくてバックスラッシュです。

というプロンプトが出たら、とりあえず「dir」とタイプして中身を確認します。
3つのファイルが見えると思います。あとは隠しファイルですね。
ここでBIOSファイルの名前をメモっておいた方がいいと思います。フラッシュユーティリティだけを起動した場合、
あとからBIOSを聞かれるのですが、その際に正確な名前を覚えていないと困ります。


5.フラッシュユーティリティを立ち上げます。
申し訳ないのですが、マニュアルに沿って行うのならば実行時のオプションにBIOSファイルの名前を指定するのですが
僕は忘れてまして、フラッシュユーティリティを単体で起動して行いました。
本来の起動法は

A:\AWDFL708.EXE A:\W663MJ23.BIN

です。ちなみに「\」は実際にはバックスラッシュですので適宜読み替えてください。
ボクは「AWDFL708.EXE」とだけ打って起動してしまいました(笑)



6.ユーティリティを立ち上げた画面。だいたいこんな感じですね。
「プログラム名を打て」っていうところにプロンプトが点滅してると思います。

さっきメモっておいたBIOSのファイル名を入力します。
例:  W663MJ23.BIN

FLASH MEMORY WRITER V7.08
(C)Award Software 1999 All Right Reserved

For i440BX-W977-2A69KM4KC-0       DATE:10/20/1998
Flash Type-  
File Name to Program :
  











 Error Message :


7.「checksum : 5C1CH」とかメッセージが出た後、しばらく待たされます。
「待て」っていうメッセージが出ないので不安になりますが、待ちます(^^)


8.画面下の「Error Message :」っていうところに以下のメッセージが出ます。

Do You Want To Save Bios (Y/N)

古い(今まで使用していた)BIOSを保存するか?と尋ねています。
新しいBIOSに問題があった場合、元の環境に戻す必要がある場合がありますので、
できるだけ取っておきましょう。「
キーを押します。



9.再び画面中央へ。古いBIOSを何ていう名前で保存するかを訊かれています。
はっきりいって何でもいいので、自分がわかる範囲でBIOSのバージョンを入れた名前をつけておくといいでしょう。

FLASH MEMORY WRITER V7.08
(C)Award Software 1999 All Right Reserved

For i440BX-W977-2A69KM4KC-0       DATE:10/20/1998
Flash Type-  
File Name to Program :
 W663MJ23.BIN
checksum : 5C1CH
File Name to Save :
 











 Error Message : Do You Want To Save Bios (Y/N)


10.今度は保存中っていうメッセージが出ますから安心して待ちます。

Now Backup System Bios to File!

バックアップが終了すると下のエラーメッセージの所に、

Are you sure to pogram (y/n)

と表示されます。 「本当に書き込んでいいか?」と訊かれていますが、
ここまで来て誰がやめるかっ! 「 」ですね。


11.書き込みを開始。画面中央部に

Programing Flash Memory

ていう文字と、現在の進行状況を示すインジケータが表示されます。


12.書き込みが終了しました。下のエラーメッセージ欄に、

F1
 Reset
   F10
 Exit

ていう表示が出ます。「 F10 」をタイプしてフラッシュユーティリティを終了します。


13.フロッピーをドライブから抜き出してリセットします。BIOSが上がってきますのでバージョンを確認します。
画面の上のほうに出てますよね?
そしたら「Del」キーを押してBIOSの設定画面に入ります。
左下の方にある「Load Setup Default」を実行します。その後で再び各項目を設定して下さい。
PenIIIの方は、例のシリアルナンバーがデフォルトでたしかEnabledになっていたとおもうので、気分が悪い人は変更しましょう(笑)

さて、「Save & Exit」なり「F10」キーで設定を保存して再起動すればめでたくBIOSのアップデートは終了です。