P2Bのベースクロックは隠し設定を除くと5種類しかないが、さらにその内の75及び83MHzはPCIバスに供給されるクロックが異常(それぞれ37.5、41.65MHz)になってしまう。他のデバイスに支障をきたすのは本意ではないため、今回は75、83MHzの設定は見送った。
条件 | 電圧=2.0V 接点無加工 | 電圧=2.0V SETTEN No.1塗布 | 電圧=2.2V 接点無加工 | 電圧=2.2V SETTEN No.1塗布 | |
FSB [MHz] | 内部クロック周波数 [MHz] | 結果 | 結果 | 結果 | 結果 |
66 | 300 | 定格。通常動作。 | ← | ← | ← |
100 | 450 | 動作。SuperPI 419万桁クリア。 | ←ただし時間の都合で104万桁。 | ← | ← |
103 | 463 | BIOSは通る。Win旗で停止。 | ← | 動作。SuperPI 104万桁クリア。 | ← |
112 | 504 | 反応無し。 | ← | BIOSは通る。Win旗まで行かず。 | ← |
「SETTEN No.1」に関しては残念ながら眉唾の域を出ないという結論になった。ただしこれは同剤の試験としては荒すぎる。使用したマザーがP2Bであったための制限から電圧は0.2V刻みの設定しかできず(R6のショートは加工が面倒なため)、またその設定にも時間と手間が掛かり過ぎる。そして何よりもFSBの設定が66、75、83、100、103、112MHzしかないため(隠し設定で50MHzと133MHzが存在するが実用的ではない)、重要な103→112MHz間の上限が探れないままに終わってしまった。
次はP3B-Fに載せて細かくやってみたいと思う。
※・・・P2B購入当時はCeleronは発表もされていなかったため、付属のリテンションではSEECCタイプのPentiumIIしか取り付けられない。本当は付属ではなく後から購入した。