※・・・「ベースクロック/PCIクロック」と独立して CPU 供給クロックを 0〜+28 の範囲で変更可能なため、別パラメータと言える。ベースクロックを上げる場合、これを周分して得られる PCI クロックも上昇してしまうため CPU 単体の上限を知るためにはこちらが便利だが、システム全体のパフォーマンスとしてはベースクロックを上げた方が効く、と言われる。データ転送に別のクロックを使っていなければだが・・・
KT7-100 のベースクロック設定は以下の通り。[FSB/PCI]
[100/33] | [107/35] | [117/39] | [127/42] | [145/34] |
[101/33] | [110/36] | [120/40] | [133/44] | [150/37] |
[103/34] | [112/37] | [122/40] | [136/34] | [155/38] |
[105/35] | [115/38] | [124/41] | [140/35] |
ただし実際問題として使用可能な範囲は著しく狭く、FSB に関しては100/33 〜 107/35 のみを用い、細かい設定は CPU クロック単独で行った。
条件 | 電圧=1.750V(default) | 電圧=1.775V(+0.025V) | 電圧=1.800V(+0.050V) | ||
逓倍率 | FSB [MHz] | 内部クロック周波数 [MHz] | 結果 | 結果 | 結果 |
x9.0 | 100 | 900 | 定格。通常動作。 | ← | ← |
103 | 927 | 動作 | ← | ← | |
105 | 945 | 動作 | ← | ← | |
107 | 963 | 動作 | ← | ← | |
x9.5 | 107 | 1024 | 動作 | ← | ← |
107+1 | 1036 | BIOS通る・Win起動不可 | ← | ← | |
x10.0 | 100 | 1000 | 動作 | ← | ← |
100+3 | 1030 | 動作 | ← | ← | |
100+4 | 1040 | 動作 | ← | ← | |
100+5 | 1050 | 動作 | ← | ← | |
100+6 | 1060 | 動作 | ← | ← | |
103+3 | 1060 | 動作 | ← | ← | |
100+7 | 1070 | appエラー | ← | 動作 | |
103+4 | 1070 | appエラー | ← | 動作 | |
100+8 | 1080 | −− | −− | 動作 | |
100+9 | 1090 | −− | −− | appエラー | |
x10.5 | 100 | 1050 | 動作 | ← | ← |
100+1 | 1061 | appエラー | 動作 | ← | |
100+2 | 1071 | −− | appエラー | 動作 | |
100+3 | 1082 | −− | −− | appエラー | |
x11.0 | 100 | 1100 | −− | −− | appエラー |
う〜ん、見難いですナ。特にネスケ4で見て作ったテーブルは IE では字がでかくて(笑)
しかし、目を細めて遠くから見ていただければ表の右へ(高電圧)行くにしたがって限界が上がっている(表では下がっていく)のが判るはず。
ちなみに表中の「数字+数字」形式の部分は、前の数字が FSB で、 CPU へ供給されるクロックはそれに後ろの数字を足したものになります。従って「100+7」も「103+4」も CPU から見れば同じハズで、事実同じ結果を出しています。
この表では右方向の限界が判らないことと、9.0倍のときの FSB の限界が見えていないのが落ち度ですが、FSBアップ は PCI バスクロックの上昇を伴うこと、試験機が IDE にRAIDシステムがぶら下がっていること、しかもストライピングボリュームにシステムが入っていること等の危険な状況を鑑みてここで中断致しました。
なお、電圧の上限は予備試験として 1.825V まで上げることで
100+3 * 11 = 1122 MHz
を達成。ただこれも所詮は起動のみで CPU に仕事をさせ過ぎるとすぐに墜落もしくはエラーを返します。上の表で言うと「appエラー」レベルです。