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人柱


●CPUクロックアップ6(2000/11/20)

目的
購入した Athlon の限界を探る。
今回は設定項目が多岐に渡る為、時間の都合上 SuperPI の 52 万桁を合格ラインとした。
なおその際のスコアは問わない。

実験器具
ABIT製マザーボード KT7-100(RAID)
Athlon-900(thunderbird コア) 産地/ロット不明
アルファ社製クーラー 「PAL6035MUC 」

実験手順   
設定可能パラメータは「CPU外部クロック」「ベースクロック」「逓倍率」「コア電圧」「I/O電圧」の5つ。このうち「I/O電圧」に関しては今回は省略する。
1.電圧1.750V(default)に於いてベースクロック・外部クロック・低倍率の各種組み合わせの限界を探る。
2.0.025Vずつ昇圧を行い各々の条件下での上限を調べる。

※・・・「ベースクロック/PCIクロック」と独立して CPU 供給クロックを 0〜+28 の範囲で変更可能なため、別パラメータと言える。ベースクロックを上げる場合、これを周分して得られる PCI クロックも上昇してしまうため CPU 単体の上限を知るためにはこちらが便利だが、システム全体のパフォーマンスとしてはベースクロックを上げた方が効く、と言われる。データ転送に別のクロックを使っていなければだが・・・

KT7-100 のベースクロック設定は以下の通り。[FSB/PCI]

[100/33] [107/35] [117/39] [127/42] [145/34]
[101/33] [110/36] [120/40] [133/44] [150/37]
[103/34] [112/37] [122/40] [136/34] [155/38]
[105/35] [115/38] [124/41] [140/35]

ただし実際問題として使用可能な範囲は著しく狭く、FSB に関しては100/33 〜 107/35 のみを用い、細かい設定は CPU クロック単独で行った。

実験結果

条件 電圧=1.750V(default) 電圧=1.775V(+0.025V) 電圧=1.800V(+0.050V)
逓倍率 FSB [MHz] 内部クロック周波数 [MHz] 結果 結果 結果
x9.0 100 900 定格。通常動作。
103 927 動作
105 945 動作
107 963 動作
x9.5 107 1024 動作
107+1 1036 BIOS通る・Win起動不可
x10.0 100 1000 動作
100+3 1030 動作
100+4 1040 動作
100+5 1050 動作
100+6 1060 動作
103+3 1060 動作
100+7 1070 appエラー 動作
103+4 1070 appエラー 動作
100+8 1080 −− −− 動作
100+9 1090 −− −− appエラー
x10.5 100 1050 動作
100+1 1061 appエラー 動作
100+2 1071 −− appエラー 動作
100+3 1082 −− −− appエラー
x11.0 100 1100 −− −− appエラー

考察・感想

う〜ん、見難いですナ。特にネスケ4で見て作ったテーブルは IE では字がでかくて(笑)
しかし、目を細めて遠くから見ていただければ表の右へ(高電圧)行くにしたがって限界が上がっている(表では下がっていく)のが判るはず。

ちなみに表中の「数字+数字」形式の部分は、前の数字が FSB で、 CPU へ供給されるクロックはそれに後ろの数字を足したものになります。従って「100+7」も「103+4」も CPU から見れば同じハズで、事実同じ結果を出しています。

この表では右方向の限界が判らないことと、9.0倍のときの FSB の限界が見えていないのが落ち度ですが、FSBアップ は PCI バスクロックの上昇を伴うこと、試験機が IDE にRAIDシステムがぶら下がっていること、しかもストライピングボリュームにシステムが入っていること等の危険な状況を鑑みてここで中断致しました。
なお、電圧の上限は予備試験として 1.825V まで上げることで

100+3 * 11 = 1122 MHz

を達成。ただこれも所詮は起動のみで CPU に仕事をさせ過ぎるとすぐに墜落もしくはエラーを返します。上の表で言うと「appエラー」レベルです。
またコア電圧を 1.850V まで上げても 1133MHz は通らなかったことから、この辺りが限界と思われます。
以上。


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