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◎一章◎なぜレジストリをいじるのか。
一般に、レジストリをイジろうとする人の大多数は単に見た目を変えてみたいとか、特定のファイルの名前を変えてみたいとか、そういうたわいも無いことがきっかけだと思います。それはそれで問題ない、というか(多分に偏見だけれども)それが本来の使い方だと思うのです。
実際にはパフォーマンスアップだの不具合の修正だのという実につまらない実用的な用法もあることはあるのですけれど、書いていて面白くないので最低限にとどめることにします。すいません。

それから、レジストリを編集することは往々にしてシステムを危険にさらします。本来ならレジストリエディタで開くよりはより安全なユーティリティの使用が望ましいと言えます。これは四章で詳しく述べることにします。
見た目をちょっとカスタマイズするためにシステムが上がらなくなる危険を犯すのは本末転倒もいいところって気がしますが、この際なので一度「レジストリが壊れていて起動できません」という状況を味わってバックアップの大切さを骨身に染み渡らせておくことも大事なことかもしれませんね。バックアップの重要性は痛い目をみないとわかりませんからね。

最初に断っておきますけど以下はWindows98を対象としているのでWin95だとちょっと違うかもしれません(大部分は同じだろうけど)。またWinNTでは参考にならないと思います。

全ては自己責任において行って下さい。フガ(鼻濁音)。

◎二章◎とりあえず下準備。
まず、フォルダオプションを開いて「ファイルの表示」に関して「全てのファイルを表示する」というラジオボタンをチェックしておきましょう。あと「拡張子は表示しない」っていうチェックボックスは外しておかないと後々不便なので外すべきです。

次に、何は無くともバックアップ。レジストリの正体はWindowsフォルダの下にある「User.dat」「System.dat」です。
これらを別名でバックアップするんですけど、DOSを使える人には説明の必要も無いよね。まぁWindows上でも普通にコピーして名前を変えておけば問題ないです。
ちなみにWin98付属のレジストリチェッカを使ってバックアップを取ったり、窓の手等のツールを使うバックアップの方がお手軽です。いずれにせよ「User.tad」なり「User.bak」なり自分がわかればなんでもいいから場所と名前を覚えておきましょう。
ちなみに「System.dat」は最初っから700KBくらい、今のボクの環境では2.5MBちかくもあるからフロッピーにバックアップを取るのはあまり便利ではないと思います。

さて、早速Windows標準のレジストリエディタを起動してみましょう。「スタートメニュー」から「ファイル名を指定して実行」を選んで「regedit」と入力。
毎回それでもいいんですけど、頻繁に使う場合はショートカットをどこかに作っておいたほうが楽でしょうからデスクトップなり愛用のラウンチャに入れておきましょう。
実行ファイルのパスはAT機に標準でインストールした場合は「C:\Windows\Regedit.exe」、システムを他の領域に入れてる場合はこの限りではないけれど。

◎三章◎レジストリの格納場所。
こんな(↓)ウィンドウが開いたと思うので、各項目について内容を説明します。

HKEY_CLASSES_ROOT
HKEY_LOCAL_MACHINE\SoftWare\Classesキーの別称。省略形はHKCR
HKCRの最上位レベルには登録されたファイル名拡張子に対するサブキーが入っている。
HKEY_CURRENT_USER
現在ログオンしているユーザーの固有の設定が置かれている。
HKEY_USERSの現在ログオンしているユーザーのサブキーの別名。
省略形はHKCU
HKEY_LOCAL_MACHINE
ハードウェア、ソフトウェアの設定を格納している。インストールされている拡張ボードのタイプ、使用する割り込みやメモリアドレス等のリソース。Windowsの設定も含まれる。
この設定は全てのユーザーに適用される。
省略形はHKLM
HKEY_USERS
ユーザーごとの設定が置かれている。各自の設定はHKEY_USERS\(ユーザー名)に格納される。
省略形はHKU
HKEY_CURRENT_CONFIG
ハードウェアプロファイルに関する情報を格納する。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Configキーの別称。
省略形はHKCC
HKEY_DYN_DATA
コンピュータの稼動中に変化する動的なデータへのポインタ。
省略形はHKDD

◎四章◎安全にいじるためのツール。

Tweak UI
Windows標準装備にしてかなり強力でちょっと怪しいツール。これをインストールしてしまうとM$のサポート対象外となってしまうようです。
Windows98のCD-ROMに堂々と、でもこっそり入ってるんですよね。 元々が英語なのでわかりにくいのですが、日本語化を行っている人達がいて、便利な日本語化パッチが公開されています。
けっこうすごいことが出来るし、けっこう危険です。
日本語化ページは→こちら

Change-moi
「シャンジュ・ムワ」と読むらしい。TweakUIと相補的な機能でうまく相容れるカスタマイズツールです。
インターフェイスはネスケをもろにパクっていてアンチIE派も安心(謎)
デスクトップアイコンの文字の背景を透明にしたりできますが、Windows98は正式にはサポートしてないみたいです。僕の環境ではちゃんと動作してますが。
作者のWebページは→こちら

窓の手
これも有名カスタマイズツール。アイコンのカスタマイズ、ゴミ箱のリネーム、諸々。Windows98にも対応です。
作りは初心者にもわかりやすくなってます。
作者のWebページは→こちら

コントロールパネル
あたりまえすぎて意識することもないと思いますけど、コンパネの各アプレットはある意味理想的なレジストリカスタマイズツールといえます。
安全な範囲内での変更が可能。ていうか普通に使う上では充分な機能だから。

レジストリエディタ
第二章でも言ってるけど、C:\Windows\Regedit.exeのことです。
究極のカスタマイズツールにして危険度は最大。簡単に死ねます。

◎以下作成中◎