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■ USBガイアメモリ1.0 ■
[ Trial ZERO ]


■概要
ファン待望のガイアメモリ型USBメモリ+α!番組中のデザインを忠実に再現しながら、使いにくい、大柄なサイズで登場!

2009年度下期スタートの『仮面ライダーW』では、変身アイテムとしてガイアメモリなるものを使用します。
外観まるっきりUSBメモリをモチーフとしていて、それっぽいコネクタも備えていますが、実態はただのしゃべる棒。

せっかくだからこの緑の棒をUSBメモリとして使えるようにしてやるぜ!という計画です。

 → 

補足1
いずれやるだろうと思っていましたが、バンダイが本当にリリースしてしまいました。まさに今日(11/4)予約受付なのだとか。
ただあちらは普通に使えるUSBメモリにガワをかぶせるという逆の発想です。
こちらは叫ぶ機能を最大限活かしたままUSBメモリとして使えるようにします。

補足2
さらに食玩でたった350円で買えるガイアメモリがリリースされるのだとか。
こちらはダブルドライバーに対応=サイズも同じ、複数音声ってことはほぼ互換だと思われます。
しかし互換ということはあの厄介なボタンの位置も同じということで、今後USB化の障害が下がるわけではない。
というわけで強行します。
[2009.11.19追記]
いくつか入手。
音声が4つしかない、変身待機音が無い、LEDない、連射できない、音が小さい等々、まあ心配する程のことは無かったです。
しかしこれ、ダブルドライバー持ってないと何も楽しくないんじゃ・・・
[2009.12.12追記]
ガシャポンでカプセルガイアメモリなるものまで出てきました。前後で分割されていて、後ろに全回路が、前にはスイッチのみがあります。
またしても直角変換メカと長いプッシュロッドで伝達している。
ここまで来ると逆に感動を覚えます。


■HW改造
元々のガイアメモリは、リセットボタンを除くと3ボタン入力の組み合わせで音声が変わる機能を備えています。
この内、必殺技発動である「マキシマムドライブ」についてはあまり魅力を感じなかったので通常発声と変身音声にフォーカスして調整。

1.押しボタンによる発声
正面の押しボタンを押すと「サイクロン!」と叫ぶ、これです。
これは最低限外せない。
ハードウェア的にはこれを削らないことが命題です。
削らないだけですがこれが最大の難関なのです。
なぜなら


この最悪にいやらしい位置にいるメカボタン。
内部に基板を仕込むためには最大の難関として立ちふさがります。
基板だけ全く別のハコに押し込めばどれだけ楽になることか。

2.挿入検出スイッチの移植
オリジナルのコネクタ部分は実は両サイドがスイッチになっており、ダブルドライバーないしはマキシマムスロットに挿入されたことを検出する機能があります。
ここが押されると、変身待機音が流れる、そして押されたままメインの押しボタンスイッチが押されることで変身音が出る仕組みです。
この検出スイッチは後々のため活かす。
しかし元々のスイッチは明らかにコネクタに干渉している上に、長大なプッシュロッドを介してスイッチまで機構的に接続しているため邪魔すぎます。
これは取っ払ってしまい、検出スイッチを仕込むことにします。
こちらは後々更新予定。
[2009.11.19追記]
片側実装による変身待機音のみでしたが、一応後々のためマキシマムスロット側も実装しました。
ここで考慮しなくてはいけないのは、オリジナルはヌルステートを持つスイングアーム形式なので物理的に同時押しが禁じられているのです。
同時押しはどうなるのか・・・両方ともHに吊られているので壊れりゃしないと思いますが念のため同時押しは封じるのが吉。
検出スイッチのノーマルメイク側を利用して三路スイッチを形成、スイッチ自体はノンショーティングタイプを選んでいるので切り替わり時に貫通することもありません。
ちなみに検出スイッチはオムロンのD2Aという超小型タイプが計ったようにぴったり入ります。

3.USBバス給電検出による発声
追加機能。
正面の押しボタンを押さなくとも、USBバスに挿して電源供給されるとこれを仕込んである電流検出回路が見つけて回路をアサートする。
結果、マスストレージとしてマウントされるより早く、「サイクロン!!」と叫ぶメモリ。
この機能を追加することで確実に、まっとうな会社では使えなくなります。

4.LEDの移植
オリジナルのコネクタ部分は、両サイドがスイッチになっていることは前に述べましたが、ど真ん中はLEDの開放窓になっています。
流石にこれにはどいていただくしかない。

チップLEDにしてどこかに貼り付けるか、元々のLEDを利用してどこかに顔を出すか、特にやりたいこともなかったけれど音声に連動して光るので無いのも寂しい、というわけでケツに移植しました。

5.USBメモリとしての機能
すっかり忘れてたけどそんな機能も追加しました。
2GBのUSBメモリとして動作します。
会社でも私生活でもあまり使わないので肝心のUSBメモリ機能に興味が無い罠。
実は中に仕込んだのはmicroSDのアダプタなので容量UPは可能になっています。

6.刻印[2009.11.19追記]
遊びだけど・・・、コネクタ部分にレーザ刻印。

iPodシャッフルがこんな感じになってたのでやってみたかった。


よーさんあるでー。

■画像・動画
1.口金付きの画像


2.プッシュロッドの形状サンプル

思いっきり、爪楊枝。
アクリル丸棒で再作成。なんか、爪楊枝の方が味があった気がしてきた。

3.PC連動(動画)
サイクロンメモリ+試作1号HUB

実際はHUBは単なるHUBで、プッシュロッドを押すための段付きを加えただけ。
その段付き自体もガイアメモリ用の口金の試作0号を両面テープで貼っただけw
図面の指定ミスで鏡像を作ってしまい破棄していたものをリサイクル。

サイクロンメモリ+試作2号HUB

今度はHUBのギミックを作成。
メモリ挿入により変身待機音(これはメモリ側の動作)
ギミック展開によりUSBのバス電源を通電。
これにより
→ガイアメモリに内蔵したUSBメモリが動作
→PC側、これを認識してマウント(認識音発生)
→ガイアメモリ側、電流検出回路により変身動作


■履歴
2009.11.04 とりあえず回路試作、このページUP
2009.11.19 回路修正、口金入手したので撮影して更新
2009.11.25 プッシュロッドの調達をミスったので爪楊枝で代用wwこれが意外とハマる。動画投稿。
2009.11.27 TOP絵をGoogle Sketch Upで描いた。けっこうおもろい。
2009.12.06 二発目の動画を追加。
2009.12.07 プッシュロッドをアクリルで作成。


■予定
HUB側の回路試作。
HUB側のメカ試作。


■その他
利用させていただいたお店
敢えてリンクは貼りません。
  1. ヤフオク
    ダブルドライバーの入手。
    もはや店頭では入手不可な状況でした。

  2. 三友彫刻
    口金部分のデルリン切削加工。
    樹脂材料の入手はできてもこのレベルの加工を繰り返し行うのは個人では無理。
    何店か見積もりを取った中で、価格納期もそうですがそれ以前にこちらが出している図面に対する反応が的確だったのでお願いしました。
    今回は改造なので現物あわせが必要であり、試作の後に繰り返し生産を検討というスタンスで対応してくれました。
    素人の適当な図面であっという間に試作してくれる神様。

  3. レーザー工房nagai
    レーザ刻印を個人相手でも安価に受け付けてくれるお店。
    「ジョォカァ!」などというふざけた文字列も綺麗に仕上げてくれました。
    対応も早くてよかったです。

  4. Digi-Key
    海外の電子部品在庫屋。
    今時メーカーですら在庫を持たないのでリール単位でしか販売していないプロユースの部品なんてほかに買い方がありません。
    バラで安く買えて3日で届く。
    これで手数料2000円に文句を言う奴は何様?

  5. マルツ電波
    故郷の浜松に店があったので中学時代からの馴染みですが本拠地は新潟。
    ここのオンラインショップも使い勝手がよく、在庫確認してから一度連絡が来る、その時点で発注ミスに気づいた場合に差し替え等の対応をしてくれます。
    今回はデジトラの定数指定ミスを救済してもらいました。

  6. 廣杉計器
    計器ってか、スペーサ屋さんだと思うんですけどね。
    仕事でも使いますがヒロスギとしか言わないんで、まともに調べようとしたら”計器”なんてついてるもんで別の会社かと思いました。
    今回はハブ側を遊びで作っていたらえらくエスカレートしてしまい、デルリンのスペーサを山ほど使っています。
    こういう時にミニバイ50個とはいえ個人相手にさくっと即日出荷してくれる頼もしい味方。
    50個つったって3円のワッシャなら150円ですけんね。
    よくこれで商売になると思う。



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