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■ 基板外注 ■

■概要
PCB Cartという中国の基板屋を使ってガイアメモリ改造用の基板を作りました。

■STEP1:アカウント登録
■STEP2:見積り
変更した箇所は、表面処理をニッケルの金メッキ、銅箔を70um、赤レジスト。
オーディオ系の人が好きそうな組み合わせですな。
ボードサイズが27mmx22mmで、「小さすぎるので別料金やで」と警告が出た。
これはどうしようもねっす。
リードタイムは12営業日コースで、数量20枚で単価$1.55たーだーしー開発費が$40.8で合計$71.8、これに送料やらなにやら込みこみで、結局14000円くらい行った。

■STEP3:支払い
支払いにはPayPalを使う。
これがまた、半端に日本語化されているのが逆に使いにくい。
直訳されても意味わかんねっし、「東京−TOKYO」と「東京−Tokyo」を選べるんだけど何が違うんだこれ・・・
しかもこの漢字の東京って実際に登録されちゃうのか?
海外で使いたいんで、この住所情報が送付先住所として相手に渡ってもやつら読めないじゃん。
海外送金用なんできっちり英語にしてくれりゃいいのに。

■STEP4:データアップロード
2010.3.11
実際には10日の深夜、ガーバーデータ一式と説明ファイルをアップロードする。
なかなか面白い方式だけど正直、このデータを見た上で見積もって欲しいんだけどな。

2010.3.12
wkwk待っていたのに一向に音沙汰無し。正直沈んでいたのだが、ログインしてオーダー履歴を眺めていて気づいた。
ファイル欄が「NEW FILE」のままでタイムスタンプが無い。
アップされてなさげ?
どうやらファイル選択してSubmitだけじゃだめで、「このファイルで更新」みたいなチェックボックスを入れなかんらしい。
改めてアップしなおして・・・更新された・・・この無駄な2日はいったい。

■STEP5:質疑
2010.3.13 ファイルに問題が、と質問のメールが来た。
「パッドの無い穴はめっき無しで作っちゃっておk?」
何を言ってるのかわからんかった、というかいきなりHolesで始まるもんだから全部の穴にパッドが無いぜと 言われてんのかと焦ってガーバーデータを引っ張り出す。
ああ・・・コネクタの位置決め用のボス穴か。
これは確かにめっき無しでいい、というかめっきせんで欲しいんだけど言われて気づいてしまった。
めっき無しという発想の無いOlimex対策でライブラリのボス穴は0.2mm拡張している。
しもうたー!
文面でドリルを1.1mmに変更してちょ、と言ってみるテスト。
ガーバーデータ送りなおす必要ある?ちょい面倒いから座標そのまんまでドリル径だけ変えてくんないかな。
小径化するだけだからクリアランスとかゆるくなる方向だし。

2010.3.15 ドリルの件はデータ送りなおせとは言われず、返事ありがとう了解したぜと短い文面。
続けて約2時間後にOrder Confirmの連絡が入っていた。
やっとStatusがConfirmedになった。
出荷予定は3/23だと。
連休明けか・・・
2010.3.23 連休明けてブルーな火曜日、DHLに載せたぜと連絡が。
ここまで画像のやりとり無し。
トラブル無しならいいけど、Vcutラインとルータカットを混在させてなおかつパネライズ無しの発注というかなり挑発的なオーダーなのでどんなものが上がってくるか怖くてならん。。
2010.3.24 連絡の翌日着っておかしくね?

■STEP6:入手



輪ゴムで束ねられて届いた基板。
カッティング方法もいろいろ考えて悩んだのに結局おまかせ。
コミュニケーション足りて無さすぎ。




直線部分はOKなのだが、抉る内角の処理が丸いまま。
いや、丸いのはしょうがないんですよ。
機械加工やってない人にはピンと来ないでしょうけど、この手の切削工具で削りだすという加工はどう足掻いても加工工具の径が残ります。
中ほどにね、四角い穴があるでしょ。
これも理想は四角なんだけど実際はエンドミルの半径分のRが出来てしまう。
これを完全に矩形で切り出したければ逃げ穴を打つ、つまり外に逃がすんです。

ウェストの絞りのとこ、それからUSBコネクタのハウジング固定部分、よくみるとレジストが逃げているのでわかるんですが、切込みを入れるようにして角を出してもらうように基板外形のミリングデータは作ってあったんですけどね・・・
通じなかったですね。
しょうがないのでこれらは一枚一枚ハンディルータで修正しました。
まあこの程度なら大した手間じゃないです。


■改版
2010.10.18



第二版。
今度は青ですぞ。

今度はビニル袋にぐちゃっと放り込まれていました。
もう輪ゴムがかかる場所も無いかそうか。




埋立地を削って湾岸に戻したため、もう絶望的に面積がない。
回路をほぼPIC化したおかげでなんとか押し込んだ感じです。
ただLEDだけはどうしても載せられなくて、反対側に引っ越さざるを得なかった。
おかげでシールの裏でこっそり光るさびしい仕様に。

これは裏面。




部品面。
USBコネクタの下にスルーホールがあったり、足のランドにスルーホールがあったりと、ルール違反のオンパレード。
知ったことかー!
そうせな載らんのじゃ。

USBコネクタの両脇、今回はミリングラインを理解してくれて掘り下げてくれました。
gj!




面積苦しいとか言いながらきっちりロゴ。
これがあるだけで何かぐっと、製品ぽくなる気がする。
上の部品面の画像にもよく見ると「Rev.A」のパターンが入っている。

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