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2026/08/09(日)

先日のバビロニアウェーブは古い上にマイナーなので、周囲で話が通じない。
webで他人の書評を覗いてみると、改めて読者側のスタンスの違いを思い知らされてしまう。

「文学」というジャンルの中にSFを置いて語っている人たちは、論理的整合をあまり気にしない。

バビロニアウェーブは特に細かい数字の桁の大小関係を議論しているお話なのだが、それに全く触れずによく書評が書けたものだ。

本作は「バビロニアウェーブとは何なのか」という謎に迫ることを求心力として話が進む。
これがただの舞台背景として「そういうものが有り、エネルギー問題が解決した世界」で演じられるヒューマンドラマであれば本作の終わり方でも良いのだが、謎で釣って答えを提示しないのはよろしくないと俺は思う。

タイトルは「畳めなかった風呂敷」が適切だと思うぞ。





2026/08/08(土)

小説「バビロニア・ウェーブ」を読んだ。

銀河系に直交する謎の高エネルギー定在波が発見されて、そこから無限のエネルギーを取り出せるようになって、地球のエネルギー問題は解決した。
という未来のお話。
ファンタジー系ではなく結構ガチなサイエンスフィクションなので、距離と速度に関する悩みはかなりシビアな設定。

要するにレーザーなのだが、綺麗に閉じ込め条件が成立した共振器は光路内に立ち入らない限り存在にすら気づけない、だから他にもバビロニアウェーブが存在してるかもしれん、という舞台設定はかなり魅力的だ。

45°ミラーでエネルギーを取り出せるが、ミラーに作用してしまう光推進をキャンセルするために地球と正反対、いて座の方向に全く同じ出力のビームを捨てているあたりも、とにかく設定が熱い。

しかし人物が冷めていて、主人公も含めて全員がコミュ障なので会話が成り立たない。
三者三様の利害関係の対立があるので建設的な会話はできない、という設定はわかるのだが、何も分からないまま進む時間が長すぎて飽きてしまう。
せめてどれか一派の狙いは解っていて他との利害対立に気を揉む、くらいにしてほしいな。

挙句、バビロニアウェーブとは何なのかという、根本的な謎は解決しません。
なんか良い感じに読者の考察を煽って煽って、最後はショボい。

コロニー生まれの主人公が地球生まれの人間に違和感を感じる描写はすごく良かったと思う。






2026/08/07(金)

ダンシモンズの「ハイペリオン」と「ハイペリオンの没落」をまとめて読みました。

世界観はすっごく好きだし、のっけから神父の話でぐいぐい掴まれるし、レイチェルの逆子育てで号泣不可避だし、面白かったんです。
でも章ごとにジャンルが違いすぎて、他の章はいまいち乗れなかったわ。

探偵はちょうど中間的で、話は好きな部類なんだけど後半はついていけない。
詩人の章は寝た。カッサードは無意味にお色気シーンが多すぎて逆に萎える。

てな感じで半分耐えたハイペリオン、からの、没落で急に話が進み出します。
没落の方は面白かったですよ。止められなかった。

けど結局、シュライクが何だったのかわからんし、二つのUIが出てこなかったのでスッキリせず。
いろいろ解決しないで終わってる気がします。

評価はあんまり高くないなぁ、俺としては。





2026/07/11(土)

無印良品に「辛くないグリーンカレー」という商品がありまして、これが本当に辛くない。
辛くなさ過ぎる。

一方で同じくレトルトパウチの「グリーンカレー」もあって、こっちは激辛もいいところ。

どちらも食えたもんじゃない。

この二つを同量で混ぜるとすっごく俺好みの、ちょっとだけ辛いグリーンカレーになります。

難点は量とお値段が倍になってしまうところ。






2026/07/04(土)

第五の季節シリーズを二周読みました。

「第五の季節」と「オベリスクの門」、そして「輝石の空」の三部作。

SFとファンタジーの融合といった感じで、世界観が非常に良いです。
ですがその世界観が錆び独特なので慣れるまでがつらい。
そして叙述トリックと、分かり難さのせいで偶発的に起きる結果的叙述トリックにより一周目は話の全体像が全く掴めません。

こういうことね?と、読者なりになんとか経緯を解釈して読み進めていたら、後からあっさり前提が上書きされてしまうので、理屈に関しては納得感無し、ライブ感はある。
そういうことだったのか!主人公は全てを悟った!(ちなみに、それも後から否定される)
みたいな地の文のあと、章が変わって別の時間軸、別の人物の主観の話になり、あらたな謎が山ほど投下される、というパターンなのでスッキリしないでズルズル続くんですよ。
アメリカのTVドラマシリーズ的なやつ。

時々、映像的に映えるシーンがあり妄想が捗るんですが
あとから振り返ると惨事をさらに悪化させてるシーンでしかなく、スッキリしない。

ま、少なくともTVドラマシリーズと違って引き延ばし工作の果てに中断のまま終わることはないし、大人の事情で迷走することもないので安心して通読できます。

世界観がすごく良い、把握するのは難しい。(実はものすごく狭い)
作者がフェミとか、時代的にポリコレやらDEI全開、とか警戒したほど本筋に影響ありません。

オススメできます。ただし頑張って二周読んでね。





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日記スクリプト.ver.3.14
26-Feb.2023