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2021/04/01(木)

年度末に出張してしまうと手続きがいろいろ面倒ですな。
ところで、中学受験の採点の問題に一旦ケリをつけたいと思います。

具体例を挙げますね。
2017年度の立教新座、第一回の国語の長文読解。
佐川光晴の「大きくなる日」を題材とした大問の、問八。
ほぼウかエの二択なのですが、その選択を踏まえて次の問いに記述回答することになるため実質的な影響は二倍あります。

さすがにどっちの記号がどっちだったかは忘れちゃったけど、ここの回答、声の教育社の赤本は絶対に間違っていると思う。

先日述べた通り、普通は同じ学校の過去問を二冊も買わない。でもね、要るかもしれん。リスクヘッジとして。

俺は声の教育社の赤本を買っていて、コゾーの答案の丸つけをしてたんだけど、どうしても納得できなかったので本屋に走りました。
東京学参の回答はまともだった。

この点では。


具体例を挙げたくなかった理由もあります。
逆パターンもあるから。
東京学参の方がいいってわけでもないんですよ。


ここまで具体的に言ってきたんで、問題の内容や小説の出典についても触れようと思うけど、長くなるのでまた後日。


ちなみに本屋へ走っただけで買ってないですよ。
立ち読みで済ませた。

これまた普通、赤本の中身を立ち読みする人はいないので悪目立ちしたんだろうなーと、反省しております。






2021/04/02(金)

佐川光晴氏による「大きくなる日」という小説は、形式は「短編集」でありながら時系列を備えています。
横山家が一応の主役、メインは長男の太二なんだけど、各短編には出てこないこともあります。
というかそもそも横山家中心の話は半分くらいしかなく、他の短編は別の家庭の話、でも同じ世界観で狭い範囲の話なので大概は横山家の誰かが登場します。

この作品の良否はここでは問いません。

注目すべきは、この少々厄介な建付けを持った作品が2016年〜2017年辺りに複数の中学受験の国語の問題で採用されている点です。

先日の日記で触れた立教新座の2017年度第一回。
同じく成蹊中学の2017年第二回、東京農大一高中等部の2016年度、すべて「大きくなる日」に収録されている第7話「四本のラケット」から出題されています。


以下ネタバレを含みます。


この短編は、いじめに加担してしまった主人公がそれを悩みつつ、父親や先生、先輩に打ち明けることを最後まで迷った挙句に、とんでもなく斜め上の解決が訪れるという話。
これです。これだけなんです。

先日述べた立教新座の問八は、父親が「早く風呂入んねーとなー」と言いながら席を立とうとしない、その時間稼ぎは一体なんのつもりかという問い。
これは成蹊も農大一高も同じ個所で同じような(選択か記述かの違いはあるにせよ)設問を設けています。
ここが重要だからですね。

短編とはいえ、それなりに長いので、各学校一部を抽出しているわけですが、「いじめに加担するエピソード」を掲載するか、もしくは省略していても地の文で「いじめに加担してしまったこと」を明記しています。東京農大などはご親切に「その解決方法に悩んでいる」と書いてしまっています。

なのでこの短編を切り出した以上は、父親の時間稼ぎの動機は、「あからさまに悩みを抱えている息子が相談してくれないのでバレバレの時間稼ぎをしている」のであって、家族に申しわけないとか頼もしいと思っているとか、そんな話じゃない。
ここ迷う??

と思う。

でもね、実はこれが迷うんです。


短編「集」として流れるテーマは、家族の絆。
幼かったころの仲の良い家族の幻想(幻想です)。もう一度みんなで仲良くテニスをしたい。

でも

思い出の過去に帰るのが理想なんじゃないよ、みんな時間の流れに沿って立派に成長していたんだよねという流れなので、各短編の中にもこの縦糸が出てきます。

そして一番厄介なのは、このいじめ問題を解決することとなった「とんでもなく斜め上の解決」がこの、仲の良い家庭の幻想の影響によるもの。
これはね、問題の題材としてヨクナイですよ。
主題は何か?なんでしょう。
この短編の主題はテニス部一年生の団結(に悩んで試行錯誤すること)なんですが、短編「集」の主題は家族で間違いない。
決して順風満帆ではない集団としての家族とテニス部を重ねているのです。
だからディベートする気になれば俺はどっちでも主張できますよ。
止めは、この短編のタイトルが「四本のラケット」であり、これは仲の良い家族(の幻想)の象徴として地の文で出てくるのです。


ちなみに立教新座は問題文をトリミングしており、いじめ問題が解決するあたりはカットされているので「家族に向けたVサイン」は出てこない。
なので解りやすくなっている、と思うのだが・・・コゾーは家族問題を選択していました。
なぜ?と聞いてみると、Vサインの話を知っていて・・・そう、塾で他の学校の過去問をやった時に、この短編のオチを読んでしまっていたのです。
そうすると短編「集」としての縦糸が濃くなってしまう。
すっげー難しい問題。

ちな、立教池袋でも同じ四本のラケットから、後半の問題解決のくだりだけが出題されています。

斯様に作品としての構造は面白いのですが、試験問題には適さないと、俺は思います。
そして作品全体はともかく、このとんでもない解決の件(くだり)は面白いのでオススメです。
作品全体というとね、ちょっと子供たちが設定より大人過ぎるんだよね考え方も発言も。


これだけで長くなってしまった。
「国語の試験なんてメタ推理でしかない」件はまた改めて。





2021/04/25(日)


「ちょうど良いのが無い病」が再発し、ミステリーランチに手を出してしまいました。
前回のヒップモンキーの比じゃないぜ。


2day アサルトパックというやつ。
かっけー!!
海外のレビューではだいたい、2DAPと略されます。

詳細はまあ、ググっておくれ。
何デイパックというシリーズ展開はこの手のザックメーカはみな同じようなものなのです。
何日の行軍に供する資材を運搬するか、という運用の観点で定義されているので、登山家のワンデイと軍人さんのワンデイが同じとは限らないのが難しいところ。
でも大体、1dayだと20リットル以下、3dayだと30リットル超と相場があります。

ミステリーランチでは長らく1dayと3dayのラインナップのみでその間が存在しなかった。
さすがにもう来ないだろうと誰もが思っていた2day APが去年突然リリースされ話題になりましたが、話題は容積よりも値付けでした。
1dayで5万、3dayが7万円するので、2dayアサルトなら6万じゃん?普通に内挿近似すれば。
これがが3万円なのですよ!安い!!

と、錯覚するのだが、この辺の30リッター未満のクラス、他のメーカなら1万円〜2万円台ですからね。
相変わらずの「良いものは高いのだ」戦略です。

高いのであんまりユーザいない、レビュー記事は数件、あとはすべて大本営発表の丸写しという、ソニーに近いメディア戦略。
加えて強力な価格維持システムを堅持していて、安く買う手段はほぼありません。
というか本家がそういう姿勢なのであって日本の代理店は輸入してるだけだからね。
並行輸入品が安くなる理由がないのです。

じゃあなぜ「比較的」安いのか。それはベトナム生産だからです。
過去にASAPという品種も最初はフィリピン生産で3万円くらいだったんだけど、それが米軍の目に留まって調達されてしまうと国内生産の制約が生じるとのことで、米国産、ボーズマン製になり6万円になりました。
もう買えません。
コスパが悪すぎる。

別に米軍に納めてるからって材料から国産にこだわるなんて話はあまり聞かないので、これは価格維持のための方便だと思うんだけど実際ミリタリラインは常識の倍のお値段です。

なので今回の2DAPも、もし評判が良くて採用されてしまうと同じ流れになる可能性は、あります。
俺はならないと思いますけどね。
鉄板の3dayと容量ほぼ変わらないし。


で、これはまあ、軍人さんでなくても野外を歩くためのものなので正直普段使いはちょっと厳しい。
見た目もアレだが、そもそも27リッターなんて普段背負わないでしょ。

俺はそこそこのお荷物で出張することがあるので、強固に背負っていけるやつということで買ってみた。
ビジネスユースも考えると黒一択なんですけどね、黒に黒のウェビングはもう飽きたというか・・・目立たな過ぎて意味がないので、俺もう無理なんすよ。
引き締まって見えるとか、意義はわかるんですけどね。

なので今回はフォリッジという、汚いグレーをチョイス。

上の画像でウェビングに所々変な色がついてるのは後で述べます。


こちら背面システム。
フューチュラヨークシステムという恰好良い名称の、可変ヨークになっています。
アーバンアサルトではオミットされているこの機能、ショルダーベルトの引き出し位置を無段階調整できるというやつで、正しく体にフィットさせられるので楽に背負えるというのが、売り。

調整はちょっと一人では難しいんですが、きちんと合わせてショルダーベルトも使って正しく背負えば本当に快適です。
正しく背負えばね。

俺たち、街乗りだけの人間は意識することがあまりないんですが、この手のザックは本来、腰で支えるものです。
この可変ヨークはまず、腰の位置をベルトできちんと決めて、上下関係が合うように肩紐の位置を動かすためのもの。
これがきちんと肩のカーブに合わせられて、ロードリフタで肩の頂点に引き上げると、荷重の大部分が真下に作用しつつ、半分以上を腰で支えることができるので肩が死なないという理屈。

つまり、原宿系のケツまで下げたリュックがオサレという背負い方とは対極です。

はっきり言っちゃうけど正しく背負った格好は、素人目にはイケてない・・・
んで、2DAPを背負ったコーデなんかも写真公開してる人いるけど、その背負い方では全然この可変ヨークの意味は無いという・・・

なので、オシャレを求めてこれ買うのは本末転倒です。

俺は単体のカッコよさに負けて買ってしまいましたw


そして問題のコレ、なんだか解りますか?
ウェブキーパーという名前。ベルクロが表裏逆につなぎ合わせてある。

何に使うかというと、余ったウェビングを留めるものなんです。

この手の山用は特に顕著ですが、ベルトが調整できるようになっているので締め付けた時の余長がものすごく余る。
だらだらと垂らしたままにするのもかっこいい??のかもしれませんが、俺は邪魔くさいのでまとめて留めてしまいたく、ミステリーランチ純正のツールがあるというので買ってしまいました。

後悔した。

あかんわこれ・・・
素材が硬くて切りっぱなしだから角が痛いし、パイル面はともかくフック面が少しでも外に出ると服やほかのパイル地を引っかけるし、とても金を払って使うもんじゃない。
10個入りで1000円なんで、高くはないけどね。

この辺の余長処理はずっと模索していて、両面ベルクロのテープを買ってみたりもしました。
これね↓


純正のウェブキーパーよりも柔らかいので肌触りはマシなんですが、ほかのパイル素材を巻き込んでダメージを与える点は同じ。非常に使いにくい。

次は、本当に軍人さんが使うようなウェブドミネータを買ってみたりもしました。
これね↓


結論、デカすぎる。

あとはウェビング自体を縛ってしまうという手も現実的なのですが、長さの調整が面倒なことと、ナイロンベルトは滑りがよくて解けてしまうのです。


で、今試しているのがこれ。
1インチ幅のゴムベルトを3インチ長に切り、折り畳んで縫い合わせる。
これを裏返したループです。

最初の写真でコンプレッションベルトの余長を束ねて留めているのがこれ。

コンパクトだし、それなりにしっかり保持できるし、なかなか良い感じ。
ただしちょうどいいのがやっぱり売っていないので自作です。
サイズを試すためにダイソーで買ってきた「2倍伸縮べんりベルト3P」というやつを切って縫って試しています。
そんなわけで色がね、ちょっと浮いてますねw

肝心の収納についてはまた別にまとめます。

今日のところは背負い心地だけについて言いますと、まあ妥当ってとこじゃないすかね。
素晴らしい!とか背中が溶けるとか言うてる人は普段いったい何を背負ってるのか。
ぺらっぺらのナイロンテープを肩紐として縫い付けただけのインチキザックを常用しているのならともかく、グレゴリーやヘリコンから乗り換えると別段変わりはしません。

悪くはないですよ、良いものです。でも他の(ちゃんとした)ザックも良いものであって、そこから+1万円出すだけの付加価値は、無いね。
趣味と割り切れないなら、買わない方がいい。

趣味なら買って良いんです。趣味とは須らく浪費ですから。

「高くても一生もの」とか宣伝文句が躍るけど、騙されないでねこれもポリウレタンコートだから、せいぜい5年もすれば内装がべたべたしてくるやつ。
高いけど高級品じゃない、屋外でガシガシ使う消耗品です。






2021/05/03(月)


ケーブルワイヤオーガナイザというものがありまして。
イヤホンとかのケーブルをぐるぐる巻きつけておくやつね。
おねーちゃんのやつ。


これね、側面が開いてケーブルを巻き付けられるようになってるんです。
そして隙間からケーブルの端、コネクタやらイヤーピースやらが引き出せる。

単体で転がってると何だかわからんのは、事実。ただのドーナツ型の玩具みたい。

側面の穴が見えますかね。側面の。
ドーナツならこんな外周部に穴は無いので、コゾーが驚く気持ちはわかる。

しかし、発したセリフだけを記録すると、めちゃくちゃ迷言。

『なんだこのドーナツ!穴が開いてる!』





2021/05/04(火)


最近の日記はweb上から更新できるようにしているのですが、画像が入れられない。
そこは今でも手作業なんすよ。
これが面倒で画像いっぱいな日記は放置気味です。

半年前の記事を実際の日付のところに挿入すると自分でも気づかないのでリンクを貼っておきます。

去年の8月に蓄光キーホルダーをMOLLEウェブに取り付けるアダプタを作った件。

去年の9月にシャチハタのケースを作った件。





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