MS-6163 日本語マニュアルβ


2.1-3 CPUバスクロックセレクターSW2

SW2はCPUのバスクロックを66MHzから100MHzに変更するために使用します。SW2がショート(デフォルト)の状態ではCPUのバスクロックは自動的に認識されます。
SW2がオープンの状態且つCPUのバスクロックが66MHzの場合に限って、それを100MHzと認識させます。

原注
1.この機能はFSBが66MHzのCPUにしか効果がありません。
2.FSB66MHzのCPUを100MHz以上で駆動したい場合はSW2をオープンにする必要があります。
 これによってAGPにもFSBx2/3=66MHzの適切なクロックが供給されます。

訳注
自動で設定されるFSBは、Pentiumll-233〜333及び全てのCeleronでは66MHz、Pentiumll-350〜450及びPentiumlllでは100MHzです。
原注2.でも触れていますがFSB66MHzのCPUでは、SW2をオープンにしないとFSB100MHz以上の設定はできません(68、75、及び83MHzの設定は可能です)。起動時に「CPUが違うぞ。BIOSの設定からやり直せ。設定を保存するのを忘れるな。」と怒られてしまいます。したがってAGPをFSBx1のままFSB100MHzで駆動ということはできないようです。残念ですねぇ。



2.1-4 ファン電源コネクタCPUFAN/PSFAN/SYSFAN

これらのコネクタは12V駆動のクーリングファンに対応した3pinコネクタです。結線の際は、赤い線を+12V端子に、黒の導線をGND端子に接続して下さい。
システム・ハードウェア・モニタ・チップセットを搭載したボードの場合は、より便利な機能を利用するために回転数センサ付きのファンを使用する必要があります。センサ付きのファンは1回転あたり2パルスを送り出し、システム・ハードウェア・モニタがこれをカウントして回転数を報告します。

PSFAN Power Supply Fan(電源ファン)
CPUFAN Processor Fan
SYSFAN System(Chassis) Fan




2.2 クリア C-MOS ジャンパーJBAT1

ボタン電池によって、マザーボードの設定はCMOS RAMに保存されています。JBAT1の1-2pinがショートされている時はCMOSデータは保たれています。

      
原注
システムの電源が入っていないときに、2-3pinをショートさせることによってCMOSの内容をクリアすることができます。
システムの起動しているときにはCMOSのクリアは絶対にやってはいけません。マザーボードにダメージが及ぶ危険があります。必ず電源コードを抜いて行いましょう。



2.3 メモリのインストール

メモリに関しては一応クイックガイドに載っているので当面そちらを参照して下さい。m(_ _)m





2.4 ケースコネクタJFP

電源スイッチリセットスイッチパイロットランプスピーカーキーロック、及びアクセスランプのコネクタは全てJFPに接続します。


2.4-1 電源スイッチ

2pinの押しボタンスイッチを接続します。JRMS1と同じ特徴を持ちます。


2.4-2 リセットスイッチ

リセットスイッチは電源のON/OFF無しでシステムをリブートするために使用します。HDDLEDが点灯しているときには押してはいけません(HDDが物理的に損傷する危険があります)。ケースについているリセットスイッチをここに配線します。


2.4-3 パイロットランプ

システムの電源が入っているとき、このLEDが点灯します。ケースにあるLEDをここに配線してください。3pinの単色LED及び2pinの2色LEDの2種類のLEDを使用できます。
a.3pinの単色LEDは4、5、及び6pinに接続します。システムの電源がオンの状態で点灯します。
b.2pinの2色LED(ACPI準拠)は5、6pinに配線します。グリーンの点灯は通常モードであることを示し、オレンジの点灯はサスペンドモードに入っていることを示します。

訳注
発光ダイオード(LED)には極性がありますので御注意を。
通常はどちらか一方の配線が赤い色で識別されていますので、そちらを+の指定のある端子に接続します。

2.4-4 スピーカー

ケース付属のスピーカーをここに配線します。
マザーボード上の電圧ブザーが使用可能な場合は、

14-15pin ショート オンボードブザー使用可能
14-15pin オープン オンボードブザー使用不可


2.4-5 アクセスランプ

HDDLED(アクセスランプ)はハードディスクが作業中であることを示します。アクセスランプが点灯している間は電源を切ってはいけません。
ケースのHDDLEDをここに接続します。


2.4-6 キーロック

セキュリティのためにキーボードを使用不可能にすることができます。キーロックをこのコネクタに接続します。





2.5 フロッピーディスクコネクタFDD

360K、720K、1.2M、1.44M、及び2.88Mのフロッピーディスクに対応する標準的なフロッピーディスクコネクタです。
同梱のFDDフラットケーブルが使用できます。





2.6 ハードディスクコネクタIDE1/IDE2

PIOモード0〜4、バスマスタ、及びUltraDMA/33の機能を提供する32-bitエンハンスドIDEコントローラです。
このマザーボードにはIDE1(プライマリ)とIDE2(セカンダリ)の2つのHDDコネクタがあり、それぞれにマスターとスレイブ、計4つのHDD又はCD-ROM、120MBフロッピー(未対応?)、その他のデバイスを接続することができます。
このコネクタには同梱のIDEフラットケーブルを使用することができます。

IDE1(プライマリ IDE コネクタ)
1台目のHDDは必ずIDE1に接続します。IDE1にはマスターとスレイブの2つのデバイスを接続することができますが、2台目のHDDを追加する場合はドライブ側の設定を(ジャンパによって)スレイブモードに切り替える必要があります。
IDE2(セカンダリ IDE コネクタ)
IDE2にも同様にマスターとスレイブの2つのデバイスを接続することができます。

訳注
HDDはメーカーによって「One Drive」と「Master」の設定が異なるものがあります(Western DigitalやSeagate)。
HDDが1台しかない場合は「One Driveモード」、2台構成の内の1台目である場合が「Masterモード」です。
したがってこの場合は1台目のドライブの設定ジャンパも変更する必要があります。




2.7 電源

2.7-1 ATX 20-pin 電源コネクタJWR1

このマザーボードはATX電源による「Modem Ring Wake-up」及び「Soft Power Off」をサポートしています。
インスタントパワーオン機能に対応していますので、電源コネクタが接続されていれば即座にシステムを起動することができます。

−ピンの定義−
コネクタ外観 PIN SIGNAL PIN SIGNAL
1 3.3V 11 3.3V
2 3.3V 12 -12V
3 GND 13 GND
4 5V 14 PS_ON
5 GND 15 GND
6 5V 16 GND
7 GND 17 GND
8 PW_OK 18 -5V
9 5V_SB 18 5V
10 12V 20 5V

注意
インスタントパワーオンの機能を実現するため、電源off時にも微弱な電流が流れています。
電源コネクタを接続する前に、全てのコンポーネントが適切にインストールされていることを確認してください。



2.7-2 リモート電源スイッチJRMS1

2pinの押しボタンスイッチを接続してください。OFF状態ではスイッチを押すとシステムが起動します。
ON状態では、一度押すとシステムはスリープモードに、4秒以上押し続けるとOFFになります。
この設定を変えたい時はBIOSの「Power Management Setup」の中にある「Soft-off by PWR-BTTN」を変更してください。





2.8 IrDA 赤外線モジュールコネクタIR

赤外線による無線通信用の周辺機器のための5-pinのコネクタです。
これを利用するためにはBIOSの設定が必要らしいのですが、どうもそういう項目が見当たらないので不明です。