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■ USBガイアメモリ2.0 ■

作り方
その3


■作業要領(つづき)

13.位置合わせA
各パーツの最終的な位置合わせを行います。

●インプット
検出回路組立(1)
ハウジングA/B(2)
LED組立(0)
口金

●アウトプット
検出回路組立(2)
ハウジングA/B(3)
LED組立(1)
●作業内容

目的1、LED組立の配線長の決定。
LEDはスピーカを迂回して電池BOXの下を通り、立ち上がってサウンド基板の上を迂回してLEDの元々乗っていたスルーホールを狙います。
この通りに這わせてみて現物合わせで長さを確定。
同時にある程度、ケーブルのフォーミングを行います。


この工程ではハウジングの外側、コネクタが突き出す面も仕上げます。
ここを樹脂加工で綺麗に整えられないので写真のような特注の部品を使ってごまかすのがライダーの流儀。
ちょっと基板の収まりが悪いと削り、樹脂製の口金がきれいに付かない(面が出ていなくて隙間ができてしまう)と削り、今までここは一発で通ったことはありません。


14.回路組立2
検出回路組立(USBメモリと検出回路基板の合体ユニット)と元々のガイアメモリの基板であるサウンド基板を合体します。
ここが実質、電気回路系の山場。作業の難易度的には先のチップ部品のトーテムポールの方が高いのですが、回路を形にするという点ではここが一つの峠です。
つまり、これを終えればUSBガイアメモリとして一応動作する(光らないけど)という意味。
電気チェックも忘れずに。

●インプット
サウンド基板
検出回路組立(2)

●アウトプット
回路組立

●作業内容


作業自体はこのようにハウジングAを利用して固定して行った方が楽です。
二枚の基板を積層し、その間にストラップを飛ばす形態となります。
この結線を終えると不可分となりますので、その前に基板間のショートしそうな部分を全てカプトンテープで覆います。
もう一つの注意点としては、ハウジングB側のボスが基板を押さえる箇所があるので、そこは逃げなくてはなりません。
組んでみて無理なくハウジングが閉じるかを確認しながら進めます。

画像中央の元々スイングスイッチが使っていた電源端子から二本取り出し、画像上部のメインスイッチのチェックランドを利用して電流検出回路の出力を接続しています。
挿入検出回路の出力はスイングスイッチの足が刺さっていたスルーホール。
また回路のGNDをとる必要があるのでCOB(基板上の黒い樹脂のようなやつ)の右下に出ているパスコンの足を利用します。
これ、物によってはCOBの樹脂に埋もれていて使えない場合もあります。

実装できたら例によって導通短絡の確認、それから火を入れます。
点検項目は2つあるので忘れずに。
一つはメインスイッチを押してちゃんとしゃべること。もう一つはUSBメモリとして正しく動作するかどうかです。
そもそも機能が全く別なので、油断しているとUSBメモリとしての機能試験を忘れますので注意。



15.電気部品固着
「挿入検出回路」と「電流検出回路」の部品固着です。

●インプット

●アウトプット

●作業内容

工程9で実装したトリッキーなチップ部品のアートをエポキシ接着剤で埋めます。
シリコン系でも別に構いませんがとにかく透明なやつ。


16.回路組立3
工程14で組んだ基板類のアッセンブリにLED組立を接続します。
電気的にはこれで完結。

●インプット
回路組立
LED組立
ハウジングB

●アウトプット
中間組立1
●作業内容

順番としてはまずLED組立を配線だけ行い、いつもの電気チェックを通します。


それからここで、LEDをハウジングBにつけてしまう。
失敗が怖いので硬化時間の長めの接着剤を使っています。
なので本当はまとめて作業したいんですが、あそこもここも乾いてないという厄介な状況で触りたくないため、LEDはこのステップで接着しておいた方がいい。
そして12時間は放置です。


17.総組
製品としての組立作業。

●作業内容
最終組立作業です。
LEDの配線がうまく収まるように気にしつつ、保管部品の内、リセットスイッチを元通りの位置に収めるのは結構気を使います。
また、電池ボックスのターミナルとナットはこの時点で組み込む必要がありますのでご注意を。
ただこれは忘れても、この工程は基本的にねじ留めなのでやり直しは可能です。



18.固着
口金を取り付けます。

●作業内容


実際はかなりの力技なので洗練されていませんが、エポキシの接着剤を使って口金パーツの根元を接着、その後USBコネクタのシェルと口金の間も埋めます。
硬化時間中は保持する必要がありますので、あまりいっぺんに全体に塗ってしまうと持つところが無くなります。
段階を踏んだ方が良いと思います。

なお、ハウジングや基板の削り込みの結果によってはこの前段までの状態でもコネクタが結構動いてしまいます。
実質、エポキシで固めることになりますのでコネクタの方向を直角に保持できるような準備をしてから塗った方がいいです。


ただし光は尻から出る。
工程16で固着をお勧めしますがこのアングルの写真を撮っていなかったのでここに載せます。
ジョーカーのLEDは砲弾部分に段つきがあるため突き出し量が最も小さくなります。
トリガーとかはmm単位で突き出ますが。



完成


いかがでしょうか?
個人的には結構、無理のある改造だと認識しています。


■その他
使用した工具類はこちら
「作り方(その1)」へ
「作り方(その2)」へ


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